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空には暗雲がたれこめ、気温は下がりつづける。目前には、植物も死に絶え、降り積もる灰に覆われて廃墟と化した世界。そのなかを父と子は、南への道をたどる。掠奪や... 続き

コメント

物悲しいポストアポカリプス

その他のコメント

詩的な会話文が唯一の灯りとなる。これほど暗くこれほど生きることの灯火を見いだせる物語を知らなかった

タイトルがかなり内容に即したものになっている。『ザ・ロード』はそのまんま、道をひたすらに歩き続ける物語だった。舞台はおそらく近未来で、作中はっきりとは明言されていないがおそらく核戦争後の荒廃した世界。主人公は中年のオヤジで、幼い息子と共に暖かい地域を目指して南へ旅をする様子がかなり淡々と描かれている。世界観の雰囲気としてはゲームの『The Last of Us』に似ているが、ゲームのようなエンタメ性はないのでそれを期待すると裏切られる。ストーリーとしては本当にほとんどなにも起こらないが、親子二人のサバイバルの様子が詳しく描写されており、そこは楽しめるかもしれない。死に瀕した人間の惨めなほどの醜さもかなりリアルに表現されているため、そういうのが楽しめる人はまぁ向いてるんじゃないですかね。普段エンタメ系の俗っぽいテキストばかり読んでるぼくは正直ひたすら退屈でした。ただ、作中風景を忠実に映像化したらかなり楽しめるんじゃないかなとは思う。廃墟とかけっこう出てくるし、そういうの好きな人は好きだよね。ぼくも好き。

読者

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コーマック・マッカーシーの本

血と暴力の国

血と暴力の国

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kei

温泉好き。雑誌編集者

タイトルは原題のままでよかった。作中、悪魔とか幽霊とか呼ばれるある犯罪者の造形がすばらしく、そのリアリティによって最後まで緊張感は途切れない。彼に追われる男、彼らを追う保安官、そのマッチョな追跡劇だが、悪の力が他を圧倒していてパワーバランスがおかしい。それでも、「The Road」に出てくる善き者たる「火を運ぶ者」のイメージはここにも現れる。

約4年前

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チャイルド・オブ・ゴッド

チャイルド・オブ・ゴッド

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

アメリカの大作家、コーマック・マッカーシーの70年台の作品。 中編くらいの長さで一気に読めてしまう。 幕開けからして主人公が親から引き継いだ家土地を競売にかけられ追い出されるシーンが描かれる。 山中に引きこもった主人公は世捨て人にもなれず、性欲の持って行きばに困った挙句、連続殺人と屍姦に手を染めていってしまう...凄まじく厳しく汚らしい話が美しい文体で綴られておりより凄惨な感じがする。 誰にでも薦められる作品では無いが大した文学であることだけは間違い無い...

約4年前