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「赤ちゃんは自己中心的で、両親や環境から社会性や道徳を学んでいく」長年信じられてきたこの通念に、発達心理学者である著者は真っ向から反対し、赤ちゃんは既に善... 続き

コメント

人間の道徳心は先天的なのか、あるいは後天的なのか。心理学者が赤ちゃんに対する実験や知見などなどを通じて明らかにする道徳心の芽生え。
もちろん全てが先天的でも後天的でもないけれど、いろいろな実験や分析によって、大人もバイアスがガンガンかかっていくという事実(因果関係とまでは強く言えないにしても)が暴かれていくってのはなかなか痛快。
性悪説、性善説、どちらもありだ。共感、偏見、嫌悪、思いやり、宗教的寛容などなど、脳科学をはじめとした先端科学や哲学が裏付けてて怖いところ。
タイトルは、人間が「ただの赤ちゃん」をいかに超えていくのかってことで英語的にはとっても示唆的ではあるけど、純日本人的に「ちょうど赤ちゃん」って捉えてしまうあたりどうなんですか。ってそりゃ学のないアタシだけか。

読者

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ポール・ブルームの本

反共感論―社会はいかに判断を誤るか

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fuku

設計事務所勤務ゴミリーマン/元ク…

私こんなに悲しいの!私こんなに大変なの!私こんなに辛いの!ねえねえ共感して! ってな同調圧力話が多い昨今ではあるが、そんなものは害悪であると喝破する本が出た。それが本書。全米でも大いに物議を醸したらしい。 しかし。書いてあることは一部疑問に思うところもあるが、ごくごくまとも(だと思うけどそう思わない人もいるだろう)。著者は共感なるものを論理的共感と情動的共感とに区別し、脳科学や哲学などの成果を活用しながら、情動的共感はしばしば近視眼的思考に陥り、本質を見誤ることを指摘する。例えば身近な人の苦しみには大いに影響されるものの、遠くの多数の他人の苦境に対しては、それがどれほど大変なものであってもほとんど共感を抱くことがない、あるいはなんらかの対策によって防がれた悲劇は、起こらなかったというメリットゆえにこそ却って共感を呼ばないとか。例えば日本でもある子宮頚がんワクチンの問題。もちろん副作用が出た患者や家族の苦しみや悲しみは察するに余りあるとしても、疫学的に有用であることがわかっているワクチンの中止を声高に叫ぶことは果たして正しいことなのか。アンタは子宮頚がんになんない男だから気楽なこと言ってんのよ!とか言われそうだけどさ。

6か月前