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イスラエルの都市テルアビブに瀟洒な家をかまえるアラブ系の医師アーミンは、最愛の妻シヘムとともに幸福な生活をおくっていた。だが、あの自爆テロがすべてを変えた... 続き

コメント

主人公はイスラエルに住むアラブ人。イスラムの信仰も薄く、イスラエルの国民であることを選択し外科医として成功してテルアビブの高級住宅街で妻と暮らしている。ある日、自爆テロの被害者の手当てに追われ疲れ果てて帰宅した彼は自爆テロの実行者が自分の妻だと告げられる。全くなんの兆候も感じられなかったことにショックを受け自爆に至る理由を探るのだが…という話。こんなに救いのない話も珍しい。作者は自爆テロに批判的でこういう作品を書いたのだろうけそれが故に生まれ育ったアルジェリアに住めなくなったのだとしたらやはり問題は根深いな、と思った。アラブ特有なのか時折入る美文調は鼻につくものの良い作品でした。

読者

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ヤスミナ・カドラの本

カブールの燕たち

カブールの燕たち

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towa

1982年生まれ。

アフガニスタン・カブールで生きる。それはどういうことなのか。今忘れられがちなカブールにも思いを馳せたい。自分の生きている世界から圧倒的に遠くにあるが、それでもこの作品を読んでしまったら心象距離は縮まってカブールは未知の世界ではなくなった。

3年前