31et7hb0qll

2013年7月26日、ドイツ上空で旅客機がハイジャックされた。テロリストがサッカースタジアムに旅客機を墜落させ、7万人の観客を殺害しようと目論んだのだ。し... 続き

コメント

法律とは?そして人の命の重さに違いがあるのか?究極の問いに、司法は?!
シーラッハの作品は毎回、新たな試みがとられていますが、今回は戯曲のような構成に。その分、究極の問いが人の思考をより露わに。
巻末に、追記されている筆者にスピーチも素晴らしい。

その他のコメント

ドイツの弁護士でベストセラー作家の邦訳最新。
この人の作品はさらっと読める割にけっこう深いので出る度に読んでいるのだが、これも良かったな。作者初めての戯曲。
テーマはシンプルで、テロリストが乗っ取った旅客機が満員のスタジアムを狙う。これを一存で撃ち墜とした戦闘機パイロットの裁判を法廷劇の形にしてある。
一幕目で状況説明、二幕目で検察官、弁護人それぞれの弁論。三幕目が二つ~有罪ケースと無罪ケース~という作り。
哲学的には昔からある「より大人数を救うために少人数を殺すことは許されるのか」というテーマになんの衒いもなく正面から取り組んだ姿勢が素晴らしい。大変面白く読みました。
内容に関係無いけど、作者の紹介にいちいちナチス幹部の孫って書く必要は無いのでは、と思う。

読者

1d5586ae 5320 49a4 909a 337ef92532aaF1cbc8fe 8677 45c1 b00f 1bf7f89ad11338e6da79 d16f 446c 84d6 13b9464b1823F9f57831 4934 47f1 aab9 89502073ed8d08634c99 3a43 40c1 9ad5 6ba772150f2c 5人

フェルディナント・フォン・シーラッハの本

犯罪

犯罪

D8f43538 4f9d 4615 b1ad b65fd0204810

くろ

ミステリー小説、特に海外作品が好…

ドイツミステリーを読み始めるきっかけとなった本(ミステリーというより、犯罪レポート+フィクションといった趣ですが)。短編集ですが、読後の満足感はかなり高。 違ったテイストの作品が収録されてます。涙あり。

約1年前

カールの降誕祭

カールの降誕祭

1ef91f4f bed0 4609 a65d f25b8021766c

todatori

英米児童文学で育って今はお話書い…

タダジュン氏の絵に魅せられて購入した一冊。 平坦な日常からふとしたことで闇に堕ちる人々は、それが彼らにとって自然であるように自ら罪を求めていく。淡々とした語りは、恐怖や嫌悪よりもヒトの哀れを感じさせる。

2年前

08634c99 3a43 40c1 9ad5 6ba772150f2c00a6cf1a c5e2 4331 ad04 f26bd088f92022353682 dcf4 4e46 9e55 c3bb96f07310
コリーニ事件

コリーニ事件

08634c99 3a43 40c1 9ad5 6ba772150f2c

Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

ドイツの大物弁護士にしてナチ大物の孫フェルディナンド・フォン・シーラッハの作品。 彼の著作は三作目で前の二作は実際に手がけた事件を元にした短篇集でしたがこちらは中編くらいのボリューム。前二作同様、余分なことが書いていない文体なのでさらっと読めました。 弁護士になりたての主人公が国選弁護人として引き受けた殺人犯、しかし被害者は子供の頃の親友の祖父で、という作品。 折り返しには「圧巻の法廷劇」とありましたが実際には法廷のシーンはそんなにありません。ドイツならではのストーリーだなぁ、という感想でした。 しかし、あとがきにあった”クラスメイトにはシュタウフェンベルグやリッパントロップの孫がいて初恋の相手はヴィッツレーベンの孫だった。私の名前は(生活をおくる上で)何の意味も持たなかった”という作者の回想は興味深かったです。 多分に本作にもそのような生い立ちからくる感慨も反映されている気がしました。

3年前