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「誰かがこの本を最初から最後まで読んで、一度も涙を流さず一度も声を上げて笑わないという事態は想像しがたい」。元はラジオ番組のためにオースターが全米から募り... 続き

コメント

「私たちは完璧であったことはないが、私たちは現実なのだ。」
ポールオースターがラジオ番組のために応募し、精選した、ポールオースターではない人等の書いた短編集。

毎日が詰まらなくて、帰りにブックオフで見つけた、ムーン・パレスも読んでないのに。

試み自体がすごいし、誰もが語るべき物語を創り出せるのだなあと感動。誰にだって小説より奇なる出来事が一度は起こるものなのだろう。

最近読んだ本から。
これは「ポール・オースターのすべらない話」(笑)
全米から集まってくる面白い話を希代のストーリーテラーである作者がラジオ・プログラム用に編集したもの。ラジオではボツにしたけどあまりにも惜しい話がたくさんあったのでけっきょく本にして出版したのだそうだ。ということで長くても数ページ、短いのだと10行程度にまとめられたもの、合わせて180もの興味深い話がぎゅっと詰まって楽しい一冊。これは続編にも期待大。

ラジオ番組で、ポール・オースターが全米のリスナーに、彼の番組で読む実体験に基づいた短い物語を募集。
すると彼の元には4000を越すストーリーが寄せられたのだという。
その中から選ばれた179の作品がこの文庫版のⅠ、Ⅱの2冊に収められている。
全てを読み終わると、まえがきにあったポール・オースターの言葉が胸に染みてきた。

私たちにはみな内なる人生がある。我々はみな、自分を世界の一部と感じつつ、世界から追放されていると感じてもいる。一人ひとりがみな、己の生の炎をたぎらせている。

本書に収められたさまざまな境遇にある人々の物語を読むと、私たちの生活はバラバラに存在しているのではなく、人種や国境、性別、年齢などを超えた共通の基盤のようなもので繋がっているのかもしれない、と信じられる気がする。
どの人にも語るべき物語がある。
私たちは、その語りに耳をすまさなければならない。

アメリカ版すべらない話。文化の違いで当然ながらオチとかあまり無いので日本人が共感出来る所は少ないかも。

読者

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ポール・オースターの本

幽霊たち

幽霊たち

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mi.asa

根っからの言葉フェチ

私立探偵ブルーは、変装した男ホワイトから、ブラックという男を見張って欲しいう奇妙な依頼を受けた。 ブルーは見張り続けるが、ブラックの日常には何の変化もない。 ブラックは毎日大半の時間、机に向かいただ何かを書いている。 次第にブルーは、ブラックの正体やホワイトの目的を推理して、空想の世界をさ迷うことになる。 ブラックは、はたして毎日何を書いてるのか。 幽霊たちとは、誰のことなのか…。 推理小説としても、もちろん読めますが、それだけじゃない何かがあるのが魅力な一冊です。 その何かが、オースター作品の魅力ですね。

9か月前

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冬の日誌

冬の日誌

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Eiji Kobayashi

こヴィ。編集者・ライター

64歳、これから人生の冬の季節を迎えようとする著者(若くもないが後期高齢者でもない)が、自らの過去を振り返り、掘り起こし、レイヤーを剥がしながら、「身体」にまつわる様々な記憶とエピソードを幼少期からの時間軸で綴ったメモワール。かつての自分を「君」と呼び、現在とは一定の距離を保ちながら二人称で語っていくことで、自伝的ではあるがいわゆる自伝ではなく(柴田さんは「ノンフィクション」と書いている』、読んでるこちら自身の記憶も掘り起こされながら、ぐいぐい読まされる。ほとんどオースターの他の小説と同じ面白さ。(原書で)翌年刊行した『内面からの報告書』と対をなす。

1年前

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ムーン・パレス

ムーン・パレス

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スエヒロケイスケ

劇作家らしき仕事してるが物書きら…

再読。初期の方からポールオースターも読み直しているところですが、これの前の、最後の物たちの国で、を抜かしてこれを読んだわけですが、ここからポールオースターの小説は、ヘヴィーなところとユーモアとのバランスがとれて絶妙な絶望感というか、孤独と邂逅、死にぞこなって生きながらえるその波の反復がやってきた。一方的にカタストロフしていく中にも波があって、再生するインターバルがあって。ただ落ちるジェットコースターではなく、だんだん造りの凝ったルートになっていく。あー、やはり順番に読むべきだった。

約2年前

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