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あらゆる物事を深刻に考えすぎないようにすること、あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くこと-。あたらしい僕の大学生活はこうしてはじまった。自殺した親... 続き

コメント

「喪失」の影が色濃くつきまとう1969年の日本で過ごす青春。人々にとって死が生の中にあった頃、登場人物たちはみな深くて暗い野井戸に落ちそうな危うさ、不安定さを持っている。哀愁漂う若さ、退廃感。生まれてすらいなかったのに、"あの時代"が懐かしい。

読んだ回数だったら、生涯でこの作品をこえる本は出ないかもしれないなあ

何度も読んだ...自分とは重ならないが
主人公はどこへたどり着いたのだろう

「世界中のジャングルの虎がみんな溶けてバターになってしまうくらい好きだ」

上下巻通して読みました
時々解釈が難しくて読み返したり…
何度も読むうちにわかるようになるのかなと
ワタナベ君、壊れてしまわないか少し不安でした

高校生になって初めての冬、静かに衝撃を受けた

緑の巻(生の巻)残された者たちの生き方を考えさせられました。

80年代のベストセラー、良くも悪くも批評されてしまう作品を、映画化決定!というニュースを聞き、久しぶりに読んでみたくなりました(そのほかにもいろいろなキッカケがあったのですが)。

批評をするなら、おそらく様々な切り口があり、もう既にいろいろな方がやられていますし、私のはいつもただの感想なのですけれど、村上 春樹さんの文章について書くのはなかなか恥ずかしいです。で、何が恥ずかしくさせるのか?と申しますと、ちょっと自意識過剰な風に見られることだと思います。正直に感想を書くので余計に恥ずかしいのですが。

この作品も村上 春樹さんの作品の特徴(あちらの世界とこちらの世界という2つの世界が出てきたり、自身に非は無いものの巻き込まれる事や、大きな理由が示されないのに複数の女性に好かれる事や、様々に魅力的なキャラクターたちや、使用される楽曲の選曲とその場面での相性の良さ、時々出てくる固有名詞を交えるのが絶妙な事とか、物語を終えた後の余韻の深さ等)がたくさん出てきますが、これは物語に入り込める人にとっては心地よく、気に触る方にはたいへん気に障る文章だと思います。しかし、入り込ませる技術も、文体も、そしてなにより読みやすさも、私は良い事と考えます。入り込んで読むと確かに心地よく感情を揺り動かされますし、緑のお父さんと病室でキュウリを食べるシーンや、永沢さんという特異なキャラクターも、またハツミさんのその後を描いたスケッチなど大変上手いと感じます。小説を読む醍醐味はやはり入り込む事ですから。

ただ、入り込めない方も数多くいる事も充分理解できます。僕ことワタナベくんはとても自意識過剰に見えますし、物事から距離を置くその置き方、距離感にイチイチ興醒めされる感情も分からないではないですから。特に客観的な女性や体育関係男子には受けが悪い事は村上さんも承知の上でしょうし。言葉使いも癇に障るでしょうしね、「やれやれ」とか。でも入り込めている方にはその言葉使いまでもがたまらないわけです、以前の私もそうでしたので大変よく分かります。

ですから、ずっと村上ファンでい続ける事は難しく、あまり為にならないのですが、自意識過剰な時期というものを通らない個人主義を私は危険と考え(その行動がどう周りに映るか?を自意識過剰な時の自分の姿を客観視すると非常に恥ずかしくなり自制に働くチカラは大きいと思います)ますし、成長もないですから。痛い目に合いたくないから殻に篭るだけでは、まさにどうしようもないのですから。ですが、この部分を作者村上 春樹さんに重ねて批判する方が多いのですが、当然作者は分かって書いていると私は思います。エッセイにも様々出てきますが、凄く強情な筋の通った個人主義者(有名な話しですが、とある全集に村上さんの作品を入れる事を事前に連絡をしなかった編集者が大変怒らせ、村上さんに恩のある人物を通してお願いしてきても首を縦に振らなかったそうで、その編集者は...という結果)ですから。だからこそ小説を書けるのでしょうけれど。通過する意味が私はあると思います。それにこれだけ多くの人に「私が1番この小説を理解できてるんだ」と思わせるチカラって凄いです。ここまで文体で、ストーリーで、特殊な世界観を醸し出す、中毒にさせるチカラを持つ小説家はそう多くは無いと思いますし。

ただ、今映画化するのは大変だろうと思います、なにしろ村上ファンの方々は映画化をそれほど望まないであろうし、村上ファンでない方々は初めから見たくないと考えるのでは?と思うからです。この作品は「手紙」がたくさん関わってくるのですが、これだけメールに慣れた時代にどういう風に映るか?も気がかりです。手紙でしか伝わらないモノがありますし、それは手紙を書いたり、受け取ったりした経験の少ない人には分かりにくい感覚でしょうし。映像でさらに伝わりにくいもののような気がしますが、どうなんでしょう?

100パーセントの純愛小説 というフレーズで広まった現象でした、結構懐かしく、その当時のことを思い出しました。もう20年も前の話しなのです。その当時は「流行っている事」と「エロい事」で有名だったのですが、今も昔も私個人的にはあんまり「やらしく」はないのではないか?と思います。再読して1番びっくりした事はレイコさんはかなり若い設定なのだ、という事です、30代後半(おそらく40直前)なのですが、それって今の私と同じ歳!にビックリ。80年代を(あるいは舞台になっている1969年から1970年を)懐かしむ方に、村上 春樹作品が好きな方に、「手紙」を書いたり、書かれたりが(それを含む行為などが)懐かしい方にオススメ致します。

2008年 8月

最後の解釈はどうかしら???答えがきになる

男の人ってこういう風にして大人になるのかな。
これは恋愛小説といえるのか、それとも?

「それは何を見ても何を感じても何を考えても、結局すべてはブーメランのように自分自身の手もとに戻ってくるという年代だったのだ。」(引用)

小説の最後の一文を読み終えたあと、第一章に至るまでの主人公の道のりに思いをはせると、
生き続けることの意味と強さについて、考えこんでしまう。

読者

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村上春樹の本

バースデイ・ストーリーズ

バースデイ・ストーリーズ

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

近年は翻訳家としての仕事のほうが好きな作家がまとめたアンソロジー。これ読んだことあったかな、と思ったので手にとってた誕生日をテーマにした短編集。収録されている作家はラッセル・バンクス、デニス・ジョンソン、ウィリアム・トレヴァー、ダニエル・ライオンズ、リンダ・セクソン、ポール・セロー、デイヴィッド・フォスター・ウォレス、イーサン・ケイニン、アンドレア・リー、レイモンド・カーヴァー、クレア・キーガン、ルイス・ロビンソンに翻訳家自身の作品が一つの全13編。半分くらい知らない読んだことのない作家の作品でこういうアンソロジーって新たな才能を知ることができてよいです。作家というものはひねくれているのか誕生日というテーマで幸福感の溢れたハッピーエンディングな作品は皆無。ダークでそれでいて味わい深い作品ばかりで素晴らしかった。そして最後の作家自身の作品でやっと大昔に読んだことがあることに気がついた(笑)

7日前

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ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集

ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集

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渡辺洋介

神田村経由専門書版元

村上春樹がよく言う「ねじを締める」という言い回しがあるけどこの本では、95年に書かれた「チャールズ河畔の小径」だけねじがぎゅっとしまった緊張感のある文体で異質感をとても感じる。それ以外はねじを緩めすぎないで温泉につかったようなゆるさ。「チャールズ河畔」から「漱石からくまモンまで」およそ20年以上の歳月が流れており文章の変化を感じるのも面白い。自分は村上春樹の良い読者ではなく長編小説を理解できることがあまりないけど、「雨天炎天」や「遠い太鼓」など初期の紀行文は何度も読み返すほどで、「チャールズ河畔の小径」のねじの締まった感じ例えば以下の文 「僕らを取り囲んでいた深い圧倒的な緑が、少しづつほのかな黄金色に場所を譲っていく。そしてランニング用のショートパンツの上にスウェットパンツを重ね着するころになると、枯れ葉が吹きゆく風に舞い、どんぐりがアスファルトを打つ『コーン、コーン』という固く乾いた音があたりに響き渡る。そのころにはもう、リスたちが冬ごもりのため食料集めに目の色を変えて走り回っている」p.14 なんてものすごく良い。 「女の子たちは芝生の上にタオルを敷いて、iPodを聴きながら、すごく気前のいいビキニ姿で日光浴をしている」 p.14 初出の95年当時にiPodはないと思うけどあくまで初出ということで加筆する前の文章も読みたいところ。

6か月前

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