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時は中世、十字軍の時代-。神聖ローマ皇帝フリードリヒ・バルバロッサに気に入られて養子となった農民の子バウドリーノが語りだす数奇な生涯とは…。言語の才に恵ま... 続き

コメント

2016年に亡くなったウンベルト・エーコの中世を舞台にした歴史&冒険小説。史実をもとに伝説やらエーコの想像を巧妙に組み合わせた作品。ハードカバーで持っているのだけど、もう一度、読みたくて購入。カバーが二重になっていて岩波のやる気がうかがえる。

読者

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ウンベルト・エーコの本

女王ロアーナ,神秘の炎(下)

女王ロアーナ,神秘の炎(下)

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fuku

設計事務所勤務ゴミリーマン/元ク…

主人公ヤンボの記憶を辿りなおす旅は、田舎の家の奥に塗り込められた隠し部屋を見つけたことでさらなる展開を見せる。脅迫的なほどこだわっていた霧の謎、失われた初恋、パルチザンとしての経験。 当時の大衆文化、例えば雑誌や映画、絵本にお菓子のパッケージ、そして子供の心を刺激する薄衣をまとった女たち、そうした記憶を喚起するものたちの図版が、様々なエピソード同様誌面に散りばめられて読解を助けもするし、さらなる謎にも誘い込む。 記憶を取り戻す旅はいつからか記憶を丹念に辿り直す旅に変わっていく。ただ、辿り直すことをどこまで精緻に行っても、それが本当に失われた自分を取り戻してくれるのかは明確でない。 というか、そもそも独白しているのは誰なのか。それ以前に、独白は真実の記憶なのか? 真実ならば誰にとって? 生死すらわからない不分明な独白の中小説は終わる。 比較的明確に謎解きや仕掛けが提示されていたこれまでの小説に比べ、本作は霧の中にいるような曖昧さの中に置かれたままだが、不定形な謎解きの楽しみがあるのかもしれない。

3か月前

女王ロアーナ,神秘の炎(上)

女王ロアーナ,神秘の炎(上)

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fuku

設計事務所勤務ゴミリーマン/元ク…

恐らくはちょっとした脳梗塞で倒れた主人公。目覚めたときにはかつて抜群だった記憶の一部が失われていたが、なくなっていたのは自分が誰なのか、妻は?子供は?という身の回りのそれで、文学や生業としている古書研究の記憶はとりとめもなく浮かび上がってくる。 そんな事態の中からどうやって記憶を取り戻すのか。記憶を取り戻すことはそのまま自らのアイデンティティの復活となるだろう。もはや思い出せない理由から長年疎遠にしていた故郷の村で記憶を一から辿りなおす主人公ヤンボの独白に次ぐ独白。 年齢的にもエピソード的にも著者エーコを思わせる主人公が改めて辿りなおす自分史と、ファシスト政権から戦後へといたるイタリアの文化史。 これ原語でもっと知識のある人が読むと圧倒的なんだろうな。

3か月前

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プラハの墓地

プラハの墓地

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fuku

設計事務所勤務ゴミリーマン/元ク…

昨年亡くなったエーコの小説。かの悪名高い「シオンの議定書」やらドレフュス事件など、数々の陰謀の裏にある一人の人物が関わっていたとしたら。ユダヤ憎悪を軸にしながらこの複雑な時代の流れを架空の偽文書の代筆者が語り尽くすという構成のすごさはやはりエーコの小説だなあ。 世界に何か大きな陰謀システムが存在していて、その中で主人公がもがくというのはピンチョンをはじめとしてよくあるものだと思うが、そうした野心は、それを裏付けるだけの知識や力量があってこそってのを改めて見せつけられる。

約2年前

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ヌメロ・ゼロ

ヌメロ・ゼロ

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salute_salute

チェーンではない街角の古書店、友…

存命中は高い山に登るのを躊躇するように手に取れずにいた著者の最後の作品で、初めてのウンベルトエーコ体験。

約2年前

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