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イタズラ小僧と父親、イスラム原理主義者と米国、若者と老人は、なぜ互いに話が通じないのか。そこに「バカの壁」が立ちはだかっているからである。いつの間にか私た... 続き

コメント

2003年のベストセラー、解剖学の養老先生のよる無意識を意識する話しです。

私もベストセラーはそれほど手にとって読む方ではありませんが、知り合いの方にオススメいただいた本「唯脳論」が見つからず、とりあえずどんな方なのかを知るのに良いかと思い、読んでみました。とても刺激的な本でしたし、この本がベストセラーになった事が私にはとても凄い事だと思います。基本的に私はベストセラーになる本は、普段本を読まない方が買ったときにベストセラーになると思ってます(違うかもしれませんけれど)。ベストセラーでも良い本もありますけれど、自分で読んだ経験からは、『私の個人的好みからベストセラーは外れていることが多い』なのですが、この本はその経験が当てはまりませんでした。もちろん読んでいない本もたくさんありますけれど。

まず、やはりセンセーショナルなタイトルですよね、本は読んでもらってなんぼ、伝わってなんぼですから、良いタイトルだと思います。話し言葉で、とても読みやすく楽しいのですが、かなり私には難しい話しがたくさんあって密度の濃い本でした。安易に自分が知っていること、常識だと考えられていること、知識として知っていることでも、それだけではない自分の理解を超える取り方が存在するかもしれないことを認識しろ、という事です。「バカの壁」という言葉のインパクトで刷り込みができてしまい、なかなか本当に言いたいことが理解されないところが酒井 順子著「負け犬の遠吠え」に似た展開に私には感じられました。

また、この知識として知っていること、私という自分が知っている常識なりが、受け手として他人には違って取れられている可能性を考慮しましょう、そしてそのあやふやな状態だという認識から物事を確認してコミニュケーションを取ることが重要なのではないか?という問いには全くその通りだと思いますし、それって内田先生や春日先生の中腰力とほぼ同じ話しだと思いました、ちゃんと繋がってますね。

それに養老先生の例えとして持ってくる話しが、どうにも可笑しくて、ツボを付いたものが多くて(「NHKは神か」という章では公平・客観性・中立がモットーだなんて、誰が何を基準に!と考えるわけです)納得させられます。この辺の話しはリテラシーの話しともかぶってくると思います。常識は時代の変化やテクノロジーの発達、そして多くの人の考え方でいかようにも変わってくるものであると私は思いますので、目新しい話しではないかもしれませんけれど、そのことを説得力持って、しかも面白おかしく語ることができるセンスに養老先生の面白さを感じました。第1章の最後 確実なこととは何か を読んでいただければ、この本があなたにとって興味があるか、ないか、がよく分かると思います。僅か見開き2ページ分ですが、だいたい判断できる部分ではないでしょうか?

また、それ以外にも脳、身体、教育、共同体、個性と共感の重要度の違い、一神教と多神教、無意識を意識する、などなど、楽しくも密度の濃い情報がたくさん詰まった本です、とても楽しく見方を広げてくれました。「バカの壁」とは何か?が本当に気になる方にオススメ致します。また、客観性を持ちたい方に(日本ではきっと恥から客観性を見に纏う必然が出る文化だと思うので)オススメ致します。

ただ、やはりこの本がベストセラーになったのなら、もう少し「世間」(あえて世間と言いたくなる本です)が良くなって良いと思うのですが、やはり難しいのでしょうね。

2008年 8月

その他のコメント

・自分が知りたくないことについては自主的に情報を遮断してしまっている。
・科学は多数決ではない
・万物流転、情報不変
・知るということは根本的にはガンの告知だ。
・日常生活において、(人生の)意味を見出せる場はまさに共同体でしかない。
・無意識を人生の中から除外してしまっている。

読者

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養老孟司の本

笑いの力

笑いの力

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m a chi *

本読むのすきです(◍´ᴗ`◍)専…

期待していた内容とはちがった。 でも「笑い」について、もっと知りたい学びたいと思わせてくれる内容だった。 ユーモア、大事。

約1か月前

運のつき

運のつき

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しずか

本、読む人の横顔も好きです

養老孟司がどんな人かも知らずに読んだ。独特な視点で説いていく。”死”に関する考え方や向き合い方が変わる。生=死 をわかりやすく。

4か月前

まともな人

まともな人

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cobo

昔の記録に

「バカの壁」の養老先生の2001年1月から2003年9月までの(だからあの9.11を含む)時事評論です。ですから、様々な時事ネタに(歴史教科書問題から、靖国参拝問題、田中外相と外務省問題、9.11同時多発テロ、脱ダム宣言、一神教原理主義者、などなど)考え方の、普通とされている、ニュース的割り切りと理解の死角を浮き彫りにしてくれます。 根底にあるのは「バカの壁」とほぼ同じ話しなのですが、その考え方を時事問題に絡めて理解出来るので、なかなか面白いです。歴史教科書問題についてはまさに、検定そのものを失くしてそれぞれが好きな教科書を使う事に何の問題があるのかと私も思いました。「人間の限界は脳の限界」とか「原理主義に反対する原理主義の恐れ」とか「すべての脳は完全では無い事を考慮に入れろ」とか「唯一神を信じる人たちの問題にはほとほと愛想が尽きた」とか、とにかくキメのセリフがいちいち切れ味が良いので、またその事をさらりと交えてきますので、刺激的な本です。 ただ、ちょっと極端かな?と思う切り方も(私が気になったのは江戸時代が平和であったという養老先生の認識にはちょっと抵抗ありましたし、子供の犯罪の話しもちょっと極端ですし、カースト制度を肯定するのも、ちょっと行き過ぎな感じがあります、もう少し妥協点が極端じゃない所があったのではないか?と。しかし、その考え方そのものは有りだとも思うのですが。)ありますし、全てに同意できるわけでもありませんが、私の狭い脳の中の非常に大きな死角に光を当ててくれる文章で、面白かったです。 自分の知らない視点に立たせてくれる大きな転機(やはり私が今まで生きていて感じた1番大きな出来事はやはり9.11です、今のところ)を含めた時事評論です、自分の死角に興味のある方に、養老先生が好きな方にもオススメ致します。 2008年 8月

8か月前

身体巡礼: ドイツ・オーストリア・チェコ編

身体巡礼: ドイツ・オーストリア・チェコ編

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Ritsuko

本の街 神保町で働いています。

更年期と呼ばれる年頃になってから、いろんなことに不寛容になってきた自分がいて、ちょっと嫌だなと思ってました。でも養老先生の本を読んで、腑に落ちてかなりすっきりしたので、感想を書いておきます。 本の終盤で養老先生は「歳をとるにつれて自他の関係が変わる。若いときは自分が大きく他人が小さいが、自分がだんだん小さくなって最後に無くなる。つまり歳をとると、世界を個人から見るのではなく、社会から見るようになる。 社会的な視点を優先すると、世の中は難しいなあ、としみじみ感じる。あちらを立てれば、こちらが立たない。ぼちぼちで釣り合いをとるしかない」と語る。 ああ、だからだ。いつまでも「自分」にとらわれていると、精神的に疲れるのだ。自分の芯がないと不安、という面もあるかもしれないが、結局、社会生活をしていると割り切れないことばかりに直面して、その都度 折り合いをつけようとすればするほど疲れるのだ。 だとすれば、「私はこうでなければ」と頑固に決めてしまうより、その川の流れや海の波にあわせて自由に泳げるような自分でありたいと思う。ただ翻弄されて漂うのではなく。自力で泳ぐ、のだ。そのためのコンパスや体力を備えるようにしよう。 先生曰く 「人生は自分のためじゃない」 だんだんそう思うほうが楽になるに違いない。自分が小さくなり、大きな社会に懐かれるように世界はできているのだろうから。

10か月前