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コメント

2017/6/29読了
すごく感覚的にわかる話で、妙の気持ちとかあまりにもリアルだった。

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突然の婚約破棄に打ち拉がれる妙。紆余曲折を経て立ち直るストーリーかと思いきや、妙は婚約破棄直後に出会った(拾われた?)クールビューティな菫のところで働きはじめ、菫の元旦那さんの千歳さんと恋仲になり、傷はたまに痛むけど復活は早かった。
深読みしすぎて卑屈になりがちな妙。違うんです。
「周りにどんだけ可愛がられてるのよ」と妙に突っ込みたくなります。
お母さんが妙に「自分にとって一番大事なものを知ってること。それが一人前ということだと思っている。」と話す場面。自分に言われてるようでした。
お話の中には、笑ってしまうとこも多々あって、妙が元婚約者の不幸を願うとこが、私はツボでした。

無理なく読める、小気味良い文体。良い意味でスナック感覚な小説ですぞ。
全体的に適度な毒があるのが私の性に合っていました。

読者

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寺地はるなの本

正しい愛と理想の息子

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2020/7/12読了 ハセには沖が必要で、沖にとってもハセの存在は大切だけれど、ハセが沖に向けるものと同じだけの感情の重さは持たない。そういう、人間関係の同等でない切なさみたいなものは、寺地さんのこれまでの作品に比べて強めに出てる気がする。 最初から母親という存在が自分にとって薄いけれど、父親から存在を肯定されて生きてきたハセと、親の理想通りに生きられないことに苦しんで逃げて、でも逃げたことへの罪悪感も忘れられなかった沖。民生委員をしていた他人のことに一生懸命な母親と同じ仕事についたけれど、寧ろ母親のことが理解出来ないし、同じようには生きられない民恵。 皆ひとりではないし、そもそも社会というのはひとりでは生きられない仕組みになってるんだけど、それがわかっていても、何か理不尽な目にあったとしても自己責任としか言われないし、助けを求めた手を跳ね除けられるのは辛くて苦しいし、それなら初めから助けを求めない方がいいとなってしまう気持ちもすごくよくわかる。 ハセには沖がいて良かった。父親とトクコがいて良かった。そして、典子さんが器の大きな人で良かった。自分を傷つけた人間に対して、寛容になれるような大きな器になりたい。

約1か月前

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架空の犬と嘘をつく猫

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2020/7/5読了 どうしても家族というのは、良くも悪くも距離が近すぎて、難しいものがある。 愛おしいんだけど、憎らしい時もあるし。 友達なら優しくできることでも家族相手だとキツく言ってしまったり。家族のことが大好きで常に大事な人は幸せだけど、家族なのに(家族だからこそというか)許せないケースもそりゃあるだろう。 祖父母と父と母と姉の6人で暮らす主人公の羽猫山吹が、8歳の時から、中学二年の時の初恋、大学生になって彼女ができたり、就職したり、プロポーズしたり、人生の節目数年ごとに章が変わる構成で進むうちに、祖父が死んだり、姉が家を出て行ったり、家族構成も変わるのも面白い。山吹本人の個人史なんだけど、同時に羽猫家の家族の歴史でもあるという。寺地さんの描く物語のラストに、いつも希望があるところがとても好きだな。

約1か月前

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