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コメント

堀江敏幸さんが好みの方なら間違いなく、ぐっときます。

いろいろあるのですが、女だけの(母と娘姉妹の3人)一家に現れた指圧療法を行う60近い歳の牧師をめぐる、末娘からみた母との関係(黒い牧師)や、自分が養子に出されたり、知らない家に預けられたりする事を幼い子供が自身の視線で観察する話し(紫陽花)とか、母の日を記念して行われる講演に出席する私と母の慌ただしい戦争中の団欒の話し(団欒)とか。

しかし、中でもやはり表題作の「プールサイド小景」は絶品です。幸せに見える家族の本当の姿や、その生活に潜んでいた闇の部分をえぐり出して、さらに俯瞰してみせる!私の言葉にしてしまうとチープな感じになってしまいますが、ホントに素晴らしい作品です。

どれも素晴らしい放り投げた終わらせ方であるにもかかわらず、暖かな余韻があり、尚且つ、もう一度直ぐに頭から読み直したい欲求にさせます!終わらせ方の切り口がものすごくソリッドなのに、余韻は暖か。こんな小説今までで初めての経験でした!

古い、あるいは現代性のない小説を今までは苦手としてきたのですが、何だかココ半年ぐらいで我ながら随分変わったなと思います。以前は知らない単語が出てきたり、旧仮名遣いが全くダメで。割と本を読む事にせっかちだったのだと思うのですが、目で見て読んでいるスピードで、理解出来ない単語の頻度が高い小説が堪えられなかったのですが、今までは。この庄野さんは違いますが、その前に読んだ小沼 丹さんの随筆も今までだったらきっと読めなかったと思います。いい時期にめぐり合わせて頂いた縁みたいなものに感謝です。

それとも単に歳をとっただけなのかも。

2007年 1月

その他のコメント

家族の持つ、すこし閉じた、明るくて寂しい、忘れかけつつある、日曜日の夕方みたいな漠とした寂寥感というか、倦怠というか、そんな小品が、たまに読みたくなる。

読者

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庄野潤三の本

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