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北国のラブホテルの一室で、心をも裸にして生々しく抱き合う男と女。互いの孤独を重ねる中に見えてくるそれぞれの人生の大切な断片を切り取る。第149回直木賞受賞... 続き

コメント

釧路湿原を見下ろす高台に位置するラブホテルを舞台にした人間模様。道東の大陸的な乾いた風景と男女のおりなす仄暗い行為と湿原のウエットさが絶妙なバランスで混じりあっている。「バブルバス」は「大根の月」向田邦子に通じるものを感じた。その日を精一杯生きる熟年主婦が愛おしい。
文庫版解説は川本三郎。

バラバラに見える全部で7つの短編が、最後に、とあるところに帰着します。
みんな幸せになろうと行動しているのに、思うようにいかない切なさとか焦りとかが描かれています。
女性向きかな。性的描写がなかなか多くて、著者は普段なに考えてんだと思いました。

ホテルローヤルに関わる人の7つのチェーンストーリー…どれもラブホテルのなんとも言えないにおいの様な…生々しく切なくどうしようもない現実…
なぜか以前観た映画、そこのみにて光輝くを思い出す(•⚗ั౪⚗ั•)

友だちに貰った。自分じゃ選ばない本を貰うと嬉しい。
星を見ていた で、ちょっと泣いた。

文庫解説が川本三郎。「雅代が閉じることになったラブホテルの寂しい光景は、「アメリカの孤独」をテーマに描き続けたエドワード・ホッパーの描くモーテルを思い出させる。そこには、セックスのあと、祭りのあとの寂しさがにじんでいる。」

じめっとしてて、救いのない話をたまに読みたくなる現象に名前をつけたいです。桜庭一樹さんと似た雰囲気、他作品も気になります。

このたび文庫化されたのでKindleで安く買えたので読んでいます。
私にはよくわからない世界だけど、秘密の世界を覗いている気分になります。
あ、マイブルーベリーナイツという映画が出てきますよ!
ジュードロウ大好きな私はそこにしおり登録しました。
少し哀しい話でした。

一時期廃墟探訪サイトを見るのが好きだったけど、廃ラブホテルは特に魅惑的だった 色々なことを想像させてくれるから 空気の中に数々の男女の汗や、息や、気配や、すべてが溶け込んで取り残されているような、そういう淋しさ

ラブホテルという舞台とそこに関係した人間模様がよく出ています。短編集でもあり、ダレる事なく読めました。「えっち屋」がお気に入りですね

"朝も昼も夜を演出し続けた部屋は、長い間そのどれでもない時間を漂っていたためかもうどこにも戻れないほどくたびれていた。"

北海道釧路にある「ホテルローヤル」という名前のラブホテルをとりまく年月の人々の物語。

廃ホテルというと思い出すのは友人の地元にある有名な心霊スポットだった。まだ訪れたことのない北海道の地と、古びたホテルの姿を想像しながら哀愁漂うこの作品を読み進めた。

"エンペラーより、シャトーより、ずっと格好いいと思わないか"

バイパス沿いにみえる数々のラブホテル。「ホテルローヤル」を皮切りに、ひとつひとつの建物にまつわる物語が気になってきた。

北海道、釧路の湿原を望む断崖に立つラブホテルを舞台にした話。
7つの恋愛チェーンストーリーで構成されていて、ホテルが衰退するまでの流れが、廃墟となった現在から建設された当初へと時代を逆流するように執筆されている。

生活に困窮し、理想とは離れても、自分の居場所や価値観を追求する姿はとても頼もしく儚く感じた。

一味違った恋愛小説を読みたい人にオススメです。

★★★★☆

ホテルローヤルを取り巻く人々の7つのストーリー。現在から過去にさかのぼりながら、性をめぐる現実が描かれる。やるせない気分になる。

落とし所の見つからない、どうしようもない現実のお話。
ヤマもオチもない。代わりに深い暗がりが横たわっているような作品。
決して好みの作品ではないけれど、終わりに近づくにつれて深みにはまっていくような感覚を覚えた。
もう少し年を重ねてから、もう一度読み返したい小説。
ただし、しばらくは開きたくない。

釧路湿原のラブホテルという舞台装置の、非日常性、閉鎖性、もの寂しさが、日常の抑うつ感が映える空間として、とても効果的。「星を見ていた」は、地方で暮らす者の悲哀、ささやかな享楽、一本道のような人生が示されているようで、印象的。

自分の周りでも普通に起こっていそうな、リアルな男と女の話。
知らないうちにグイグイ引き込まれます。力のある作家さんです

物語なのか、本当なのか

ローヤルというラブホテルに関わる人たちの短篇集。話は昔にさかのぼる順で並んでいる。全部悲しい話だと思ったが、僕にとっては最初の話が一番救いがないと思った。過去よりも現在の悲しい話の方が辛い

等分にならない、はじまりとおわり。

ラブホテルに足を運ぶ人の想いはそれぞれで、みんな人には言えない秘密を持ち、一瞬の快楽や自分の心を保つために訪れる。重たい心の荷物を滞在時間だけ置いておけるそんな場所がホテルローヤルだと感じた。

もしかしたら同じ暗がりかもしれない。

読者

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桜木紫乃の本

硝子の葦

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神田村経由専門書版元

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約2か月前

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無垢の領域

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若い頃は若い連中が読まないものを…

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