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"絶対の書物"を書くことの不可能性を逆手に取り、定型韻文・散文詩・批評詩と、超絶的な言語態を極限まで操り"不可能性の怪獣"に立ち向かった詩人マラルメ。その... 続き

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19世紀当時、一番神のあり方に近づいた詩人。我々は一人一人が神なのだ。

現実から<観念>(Idée イデー)の世界へと瞬時に飛翔できる精神をもったマラルメが見つめていたのは、新プラトン主義の伝統を少なからず受けた「観念」である。花、劔と言った形象は影であり、観念こそが真実である。<観念>へと降り立ったマラルメの精神は言葉に内在するリズムを読み解き、始原の語まで引き戻された意味と共に、一見するとバラバラな、しかし厳密に見れば確固たる現代フランス語文法に則り詩が構築される。マラルメにとって音楽、舞台は詩を構築するための重要な参照項であり、オーケストラの指揮者、あるいは舞台の書割を裏から見る演出家のメタ的な視点を持ったまなざしで宇宙を見つめ、観念を繋ぎ合わせ芸術を組み上げて行く。感動は計算して作れるとしたエドガー・アラン・ポーの芸術論は、ボードレールを経てこのようにしてマラルメに行き着く。すべての芸術の鍵はマラルメにある。

真の芸術家は、そのすべてを<観念>の世界に、精神も魂も没入させなければならない。そこには時空を超えて永遠の存在を約束された神性がある。

なお表紙はベルギーの象徴派画家、フェリシアン・ロップス。

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読者

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文庫

ロマンス小説の七日間

ロマンス小説の七日間

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たまに読みます

2018/07/18読了 ロマンス小説がすごい展開に…たしかにこちらの方が面白いし、こういうのならロマンス小説読みたいけど… 現実のほうはけっこうあっさりしていて味気なかったかも。 まさみちゃんの事件、もっと何かあるのかと思ってた。

1日前

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点と線

点と線

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NB

27歳、社会人

昭和33年刊行とは、自分が生まれる10年前。いまはスマホやケータイゲームが蔓延しているが、こんなにも面白い、ワクワクさせられるものは色褪せない。

1日前

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草の花

草の花

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Shun

普段は帰宅後に、休みの日は散歩し…

幾度目かの再読。今回は七年ぶりくらい。数十年前は、この作品は少年愛を描いた物語として、そういう小説を好む女性達に盛んに読まれていた。それを知った上で手に取った若き頃の自分は、登場人物の一人の台詞を借りていえば麻疹のような時期だったのかもしれない。しかしそんなものではないと主人公と一緒に声を荒げて反論してみたい気もするのだ。初老の年齢になって読み返し、ひしひしと感じるのは愛の不可能さと孤独である。愛を深刻に捉えすぎると、行き着く先は孤独になるのではないか。作中でさらりと荷風に触れられるのが、実に示唆に富む。

1日前

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