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定時制高校の教壇に立って二十数年、子供たちの変化に脇浜義明は戸惑っていた。「成績は悪いが、ケンカは強い」が、いつ「成績も悪く、ケンカも弱い」になってしまっ... 続き

コメント

定時制高校を舞台に元不良少年だった型破り教師脇浜義明が落ちこぼれ生徒達をスポーツを通じて立ち直らせていくありがちな学園ドラマと思いきや、(もちろんその側面もあるのだが)
熱心に指導をしても手ごたえ無くいつの間にか部員が消えていく苦さこそ現実なんだと受け取る。
「人間、そう簡単に変わるものではない。そんなに簡単に変わってたまるか。というのが脇浜の体験的信条でもあった。第一、ボクシングを少々やったぐらいで、そうそういい子になってもらってはオモロナイではないか」P87

読者

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後藤正治の本

遠いリング

遠いリング

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渡辺洋介

神田村経由専門書版元

大阪にあるグリーンツダジムに集う有名無名のボクサーたちを追ったノンフィクション。第一章は「一瞬の夏」沢木耕太郎著でのカシアス内藤との師弟コンビも記憶に新しい放浪のトレーナー、エディ・タウンゼントと最後の教え子井岡弘樹の物語。湿っぽくならないぎりぎりのラインでエディの最後を書いているが拳闘に取りつかれた男の最後の姿にグッと来た。 プロボクサーといってもこれは格闘技全般に言えることだが 専業で食べていけるのは本当にごく僅か。生活の中でどう折り合いをつけて競技に向き合うか。第7章までに登場するボクサーたちの何かを成し遂げたもしくは成し遂げられなかったかもしれない人間模様が興味深い。

5か月前