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ヴェネツィアのフェニーチェ劇場からオペラアリアが聴こえた夜に亡き父を思い出す表題作、フランスに留学した時に同室だったドイツ人の友人と30年ぶりに再会する「... 続き

コメント

記憶とはこれほどまでに美しく語り得るものなのだろうか。彼女の記憶へのあかるさは、多くの人々が忘れがちな記憶のうつくしい側面を、静かに呼び醒ましてくれる。
大切な人に薦めたくなるけれど、自分の胸のなかにもそっとしまっておきたい、そんな一冊

読者

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須賀敦子の本

ミラノ霧の風景

ミラノ霧の風景

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cobo

昔の記録に

須賀さんの著作は「コルシア書店の仲間たち」しか読んでいなかったのですが、「コルシア~」は内容が深く、ヨーロッパ全般の歴史なり、文化なりがいまひとつ掴めていなかったのですが、この「ミラノ 霧の風景」を読んだ事で、「コルシア~」の理解が深まりました。 私にとってこのエッセイ、というか回想というか散文というか、どれともつかないカテゴライズされる事を拒む様な所が堀江 敏幸さんを連想させますが、なおそれでいて何者にも真似する事の出来ない文体が(高い所から見下ろすようでいて、偉そうでない、また温かみのある、それでいてクールでもあり、なおかつ生活者としての視点がぶれない)素晴らしい。恐らくその事は、宗教的背景もあるであろうし、また20年以上以前の事を振り返るという事も関係していると思う。つまりどう生きてきたかという重しがあって、それでいて以前を振り返るという稀にしかない書き手だと思います。 この本を読んだ事で、もう一度今「コルシア~」を読んでいますが、理解が深まり、なおかつ登場人物が最初に読んだ時よりも非常に生き生き感じます! 同性からの支持はかなりあると思いますが、是非ヨーロッパの文化(絵画も、詩も、小説も、建築も!)に感心のある方なら男性にもオススメ致します。ヨーロッパの上流階級に接した日本の、その場で生活した観察者、その視点は鋭くも、暖かいです。 2007年 6月

約2年前