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"ビッグ・ブラザー"率いる党が支配する全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改竄が仕事だった。彼は、完璧な屈従を強い... 続き

コメント

何度読んでも背筋に電流が走る、恐ろしく鮮烈な小説。
「二足す二が四であることをいかにして知るというのだ?或いは引力が作用していること、過去が普遍であることを?過去も外部の世界も人の心の中にしか存在しないのだとしたら、そしてその心自体がコントロール可能であるとしたら....」
真の恐ろしさは監視社会にあるのではない。ビッグブラザーによる独裁にあるのでもない。それはニュースピークにある。人の心を規定する言語にあるんだ。

常に監視の目が光る厳しい独裁国家で暮らす主人公は、密かに現体制への反抗心を持っていた。粛清の恐怖に怯えながらも、主人公は徐々に大胆な行動に出る。
この小説は、与えられた環境・政治・慣習を甘受するのではなく、疑問を持つこと、自ら考えること、意思を持つこと、つまり人間らしく生きることの重要性を教えてくれる。
巻末のトマス・ピンチョンの解説も良い。鋭い洞察力に感服した。

完全なる服従のため、思想や歴史まで国の管理下に置かれた世界を辛辣に描く。
ディストピア小説の代表

監視社会を継続し、権力を維持するには、反逆者を殉教させないことが体制存続の秘訣である。現実的すぎて恐ろしい。

まさに現代が進んでいる行く末。
管理社会、監視社会...人が人として生きるこのと出来ない社会。

この書籍の時代に予期していたことに脱帽です。

ビッグブラザーという絶対的独裁者の支配する架空のイギリスが舞台のディストピア小説。こういった政治的テーマの作品は、難解で読み辛くなりがちだが、本作は良く練られた設定と、洗練された表現のによって、読者を「1984年」の世界へ引き込むことに成功している。社会的メッセージを持ちながらも、優れたエンターテイメントとしても成立している珠玉のSF長編なのだ。

この物語の中に、登場する世界はあまりにも絶望的であり、あまりにもリアルである。そうであるがゆえに、それは国家、言語、自由、そして人間とは何なのかについて読む者に問いかけてくるのだ。

「もし彼が床から浮かぶと思い、そして同時にわたしも彼の浮かんでいるのが見えると思うなら、そのときにはそれが現実に起きていることになる」という一節の通り、過去はおろか現実さえもそれは人間の内にしかなく、外からは証明しようがない。
一見、慈愛に満ちた優しすぎるディストピアに見え、しかし真逆な憎悪によるユートピアとも思え、どこまでも自然で不自然な世界に見えた。
ならば未来はと読みながらに希望を繋いだが、この世界を打倒するのは難しいものであった。
巻末の《ニュースピークの諸原理》の書き方と現在の世界に希望を見出したい。

1947年に書かれた本とのことで、ネット社会や監視社会を見通している先見性にびっくりした。ただ、この世界にどう行き着いたが無く、黒幕とかも明確に無い設定なので、読んでる途中で、挫折しそうになりました。

どっぷりと物語の世界に浸かりたいと思って手にとった一冊。その期待にはしっかりと応えてくれるほど、堅牢な世界観設定と、まさにありそう(というか、部分的には達成されている、物語世界よりも洗練された形で)な出来事が織りなしながら、徹底的な逃げ場を潰されていくように、追い詰めていくドSなストーリーに掻き回された感じの読後感。

2分間憎悪はツイッターそのものだし、ニュースピークは昨今の誰にでも分かるように書かれた文章こそが専門的であるみたいな風潮に似ているし、歴史は常に改竄され、常識はかなりの速度で書き換えられつつある。他にも、二重思考、ダブルスピーク、テレスクリーンなど、既視感のあるものばかり出てくる。

この物語世界における希望は、人口のほとんどを占める最下層階級であるプロールたちに託されているわけだけれど、私たちが生きる世界のビッグブラザーの支配はエリート層だけに限ったことではないことだと思う。そういう点においては、1984年は楽観的だったと言わざるを得ない。

とは言え、小説全体の60%ぐらいまでは世界観の説明と後半部への長大な導入となっており、昔のSFによくある「世界観はすごいけれど、物語はありきたり」という状態で、とくにラブロマンスシーンは、読むのも退屈だった。もちろん、この60%があったからこそ、あとの40%が活きているというのもあるのだけれど。。。

1940年代に書かれた小説とは思えません。オーウェル氏が未来を予言されたように感じますが、そういう未来が怖くて到来して欲しくないんです。

20世紀の名著の1つで、必読の本なのではないかと思います。

恐ろしい世界でした。精神を支配することは全てを支配できることなのか、肉体を持って生きるということはどういうことなのか考えました。

途中で吐き気がした。

オーウェルのサディスティックともマゾヒスティックとも言えるような「言葉」に向けられた殺意。

そのぶんだけメッセージも深く、重い。

読者

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ジョージ・オーウェルの本

動物農場: 付「G・オーウェルをめぐって」開高健

動物農場: 付「G・オーウェルをめぐって」開高健

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inoue

Webエンジニア

ジョージ・オーウェルのもうひとつのディストピア小説。農場で動物たちが人間を追い出す革命を起こすものの、賢い豚がやがて独裁者として振舞うようになります。寓話ですが、描かれる動物たちは人間めいて生々しい。訳者は開高健で、彼の手によるオーウェル論が3篇入っています。

約1年前

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1984

1984

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muuuupi

Going for Ph.D

ディストピア小説と聞いてはいたので、読了感の気味悪さというか不快感は想定の範囲内。いつの間にか飲み込まれるように読んでいた。 英語はそんなに難しくない。宙ぶらりんにされたものは、宙ぶらりんにされるべく書かれているのだと終盤に向かうに連れて感じた。

1年前