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傷心のOLがいた。秘密を抱えた男がいた。病を得た伴侶が、異国の者が、単身赴任者が、どら息子が、居候が、苦学生が、ここにいた。-そして全員が去った。それぞれ... 続き

コメント

渋谷HMV&BOOKS TOKYOで見つけた「三の隣は五号室」のサイン本を、購入!
一気に読んだ、 楽しかったなぁ。部屋が主人公というか、定点観測小説とでも呼べばいいのか。長嶋有史上でも特にテクニカルな小説のように思う1冊。登場人物たちのネーミング、家電製品や家の中のガジェットの変化そういった所がいかにもブルボン小林ぽくもあって嬉しくなっちゃう。

自分も賃貸物件居住者だけども、前に住んでいた人を知らないし次に住む人の事もきっと知らずにいるのって良く良く考えてみたら変な気がする。小説の中では、登場人物たちが緩やかに繋がっているように見えるのだけれど、同じ部屋に住んでいるのだから似たようなことを考えたりする事もあるだろうなと納得。僕の前の住人も、このスペースをどうしようか悩んだのだろうかとかね。
長嶋有は「なにも起こらない」間に大きな決断をしたり、大きな人生のうねりに飲み込まれたり、何というか「ドラマチックな展開の真っ只中」でも何も思っていない時があるという事を小説で描いていて、なにも起きていない時間やなにも思っていない時間も「生きている時間」だと思えて何だか良いのですよ。
そんな長嶋さんも15周年だそう、みんなで読もうじゃないか!オススメです!

賃貸アパートって面白いなあ。
同じ部屋、同じ間取りの中で、時代順に、まったく縁もゆかりもない人が「暮らし」を営んでいる。
そこに交わりはないけれど、どの人にも等しく大切なひとときがそこに確かにあった。
そういうことを実感する作品。

何というか、各登場人物が住んだ部屋が主人公ではないか? と思った小説。部屋の間取りや障子などへのこだわり。長嶋さんが昔出した、小説や映画などに出てくる電化製品についての考察エッセイ「電化製品列伝」が大丈夫、面白かったと思った方なら、この小説もいけるのではないかと。

形あるものは無くなるし人も移ろうもの。横浜北部にある第一藤岡荘の五号室に住む人々を1966年の新築から2016年まで50年の歳月をかけて俯瞰する連作群像劇。何気ない日常にふと湧き起こる感情の襞をとらえるのが上手い長嶋有の真骨頂がここでも発揮
「夕暮れ『科学忍者隊ガッチャマン』の再放送を夢中になってみている環太に梨を冷蔵庫から出してやりながら「おかあさんは『コンドルのジョー』が好きと言うと、途端に目を丸くされた。リーダーの「大鷲のケン」でなく、二番手のジョーなの?と疑問を呈されると思ったら環太の返答は「お母さん、誰かを好きになったりするの?だった。「そりゃあ、なるよ」本当に心から驚いた息子の顔をみて、文子は得意なような、寂しいような気持がした」P116~7
「夫が自分ではない誰かを好きかもしれないということが寂しいのではなかった。今こうして尋ねてみせたように「どこかの誰かを実は好き」ということを、自分は誰からも(実の息子からさえも)思い至って貰えないのだ。動かないカーテンの襞を見るのに飽きて目をきつく閉じる。男二人の寝息を意識しながら、自分は今、もしかして孤独なのではないかとうっすら思った。こんなに狭いところで大事な家族が二人も至近にいるのにだ。」
P117~18

実は長嶋作品のアニメ、漫画、ゲームの話が苦手。

読者

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長嶋有の本

夕子ちゃんの近道

夕子ちゃんの近道

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なかむう

小説が好き。

アンティークショップフラココ屋を中心に緩く淡々とした人達の話。穏やかに話が進んでいくのに、急に背中を押された気持ちになる。

5か月前

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問いのない答え

問いのない答え

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さく

ミステリー(国内),SF(海外)…

今日だからこそこの本を思い出した。 緩やかな文章が心地よく、ぼんやり思い出して読みたくなる。

1年前

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小説の家

小説の家

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やな

本業はシステムやウェブ、紙モノな…

白地に白インクで印刷されたページ、読むのを邪魔しているかのように模様が踊りまくるページ、手書きが混じるページ、サイズの違うページ。読ませる気はあるのか?と問いたくなる。目次はそれぞれの作者による手書き。装幀は名久井直子さん、さすがである。持っているだけでも楽しい。まだ眺めているだけだが、読めるかどうかは不明。紙にもとことんこだわりありの逸品である。

約2年前

問いのない答え

問いのない答え

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Sizenote

東京在住

読み始め。長嶋さんらしい、自分の友人や知り合いにいそうな登場人物たち。ネムオ、ドス江、カオル子さん。 続いていく日常も良いものに思える不思議。

約2年前

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