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なぜ日本の子どもたちは勉強を、若者は仕事をしなくなったのか。だれもが目を背けたいこの事実を、真っ向から受け止めて、鮮やかに解き明かす怪書。「自己決定論」は... 続き

コメント

学習・労働から逃避する人々とその原因に対する考察。
そうした人々は、いずれも等価交換という市場原理に基づくという点(本来学習や労働は等価交換が成立しないのに)、また労働や学習の意味が見出せないために、学ばない、働かない道を選んでいる点で共通している・・・というような内容だったか。
自ら下流に身を投じていく子供達、若者達を社会と結びつけて捉えていく論理には非常に納得。読んでいて、本当に参考になった。
以下、自分が読んでいて特になるほどなと思った内容。

「学びとは、学ぶ前には知られていなかった度量衡によって、学びの意味や意義が事後的に考量される」(子供達が学習の価値を見出せないのは当然で、学習の価値は多くは学んだ後に分かるものだということ)

努力が身を結ぶか分からないリスク社会において、最もリスクを被るのは、学習による努力を否定する人々である、という逆説。

その他のコメント

教育関係の業界にいるものとして、この本を読んだ時のインパクトはとんでもないものでした。
世の中の常識が裏返ったといえば言い過ぎかな。
でも、目からウロコだし、今の世の中の危うさを激しく切実に感じさせる一冊でした。
毀誉褒貶の激しい内田さんの本ですが、この本に関してはぼくは強くオススメいたします。

やっと読んだ。
地元の田舎の中学では、成績が優秀であることが、バカにされたり、けなされたりするところがあって、そんな環境に居心地の悪さを感じて逃げたのです。
今では、30代、40代でもそういう志向の大人がいて残念に思うことがある。仕事してても、目の前のお金のことしか考えないなという人を見ると、「この勉強は何の役に立つんですか?」っていう子供と一緒にみえる。
経済合理性思考からくる即時的な結果の要求だけで、世の中を回そうとすることの恐ろしさよ。私たちはどこに向かって生きていくのか、根本から考えることを怠ってはいけない。

読者

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“「空席を作る」という身振りはユダヤ教においては別の重要な宗教概念とつながっています。ユダヤ神秘主義のカバラーには「ツィムツーム」という宇宙創生についての説話があります。”

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Kindle 読み

対米従属、宗教、伊丹十三、国語教育、白川静先生、憲法、と「これは俺のための本」と関係妄想が爆発する主題。だけ。単純に内田先生の強い影響下にある、なら話はわからなくもない、が。少し前、Twitter の映画クラスタを覗いていた時、「タツラーは 100% 駄目な人間」という dis を目にした。読んで言ってるのかな? こんな理路立てた祝福の言葉を受けられないって不幸だよ。祝福の言葉を受けると泣ける。時々泣けた

8か月前

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健全な肉体に狂気は宿る―生きづらさの正体

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cobo

昔の記録に

聡明で多弁な内田先生とポイントを突く疑問を投げかける春日先生の対談形式の本です。論点は世代論からはじまって、お2人の得意な切り口から、負け犬論争、フェミニズムの問題、自己決定、「自分探し」の問題や、果ては家族のコミニュケーション、ガン告知まで、話題が広がります。 どの話題にも大きく頷ける話しが多く、目からウロコや、膝を打ちたくなる話しが多く、特に内田先生のファンの方にはオススメの本です。何故なら7割方を内田先生が話しているからです。もちろん春日先生も会話されていますが、春日先生が問題提議した後に内田先生が細かく説明してくれる感じですので、どうしても内田先生の方が長くなります。ある意味放談に近い形を取っているかもしれません、もちろんいつもの内田、春日両先生の得意分野を、ですけれど。 私はごく最近に内田先生の本を読み始めたのでまだ理解が浅いのかも知れませんが、深く納得できる話しが多かったです。とくに中腰力にまつわる話し、「両論併記」と「継続審議」は深く同意致しますし、それに例え方に、相手に伝わらなければいけないという感覚を私は感じ取れたので、そこがまた良かったです。また、「常識」の持つ『そこそこの強制力はあるけれど根拠はない』という強みを、常識は変化するからこそ、限定された地域と時間の中でだけ通用する強みを、原理主義にならない強みを、もっと使えないか?という部分も膝を打つ話しでした。 ただ、気になる部分もありまして、それは「自己決定」を放棄したがるフェミニズムの方の話し(離婚して一人で好きなように決定して生きている方が、もう一人で好きに自己決定する事に飽き飽きした、という発言)を聞いて(ここに至るまでも様々な経過があるのです、「リスクヘッジ」の話しとか)、びっくりするのですが、自己決定できる贅沢に慣れただけの話しで、私にはただの「さびしんぼう」のないものねだり」なだけなのではないか?と感じました。自分の責任で好きにする自由はなかなか得がたいものであるし、そんなに簡単に手放せないと私は思うのですが。 「さびしんぼう」と「ないものねだり」の両方を持つ方々のなんと自分勝手な、自分丸投げ状態か、と思うと悲しくなりますが、結構たくさんいますしね。普通恥ずかしくなると思うのですが、恥ずかしいと感じる客観性もない状態なのだと思うので、余計に悲しい。 もちろん自分探しの話しも両先生の得意の話しですし、そこはとても面白いです。私も 『「自分探し」は広義に解釈すれば、していない人はいない。それそのものがいわゆる人生といっても良いと思う。しかし、狭義の意味において、「本当の」が付く「自分探し」は逃避や幻想や妄想である。謙虚さの、客観性の無い所に正当な評価は現れない。』と考えますから。ただ、自分探しをしたがる人々には、なかなか届かないですし、そんな人がこれだけ増えてしまった為の常識がチカラを得るのかと思うとちょっと恐いです。 また、対談形式な為に、本当は少し考える間があって話しているのでしょうけれど、その間が本では表現されていない上に、内田先生が分量多く話されているために、ちょっと軽く感じられる所が気になりましたが、ま、それも内田先生の内田先生っぽさと言えなくも無いかも知れません。 「健全なる肉体に狂気じゃ宿る」、名言です。狂気の種類に興味のある方、内田先生や春日先生がお好きな方、自分の死角に光を当てたい方に、オススメ致します。 2008年 9月

10か月前

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