616tyxpw45l

戦時中、高知県から親に連れられて満洲にやってきた珠子。言葉も通じない場所での新しい生活に馴染んでいく中、彼女は朝鮮人の美子(ミジャ)と、恵まれた家庭で育っ... 続き

コメント

太平洋戦争中の満州で出会った3人の少女たちの物語。
恥ずかしながらあまり歴史のことについて知らなくて、わからない単語は調べながら読みました。この悲しい歴史があって今があるということを知らなきゃいけない、ってあらためて思った。
自分より大きいおむすびをくれる美子も、キャラメルを奪って自分の子どもにあげたおばさんも、同じ人間。
「だれも、決してだれかに不幸せになってほしくはなかったのに。それなのに、だれかの幸せのために、たくさんの人が不幸せになった」
という文章が刺さる。
この物語はフィクション。だけど、世界のどこかにこの3人の少女たちが「いた」んだと思うと、涙が出てきた。

決して忘れてはならない歴史をベースに描かれた、「家族」と「命」の物語。

本屋大賞へのノミネートがきっかけで読んだ作品ですが、今の時代を生きる全ての方に読んでおいてほしい、知っておいてほしい作品だと思いました。

号泣します
生きているのは素晴らしいこと

ここで知り、苦手かもと思いながらも「号泣」というコメントに惹かれて読んだ。読んでよかった。

太平洋戦争を舞台にした苦手なジャンルで文章がイメージに直結するのが辛くてなかなか進まなかったけど、知っておくべきこともいろいろあったし、読んでおいてよかった。

教科書の余白にある歴史を生きた三人の少女の物語。読んでよかったです。

久しぶりに本で号泣しました。
ひとつのおにぎりを分かち合った思い出が、北極星のように三人の少女たちを導いてくれる。そんな筋書きが大好きでした。

同じく講談社で東山輝良さんの「流」とともに、この時代を描いた作品が2作品が本屋大賞を取りましたね。ところどころ私の中で物語・歴史が噛み合ったりして、それもすごく面白かったです。

半年前に、大学が中国専攻だったのなら、友人に楽しく読めるよと言われ、さらに本屋大賞ノミネートもあって図書館で予約した、中脇初枝さんの「世界の果てのこどもたち」。

呉美保監督により映画化された「きみはいい子」と同様、“みんな愛されるために生まれて来たんだ”という、作者の中脇さんの思いがまず根底にある作品だ。

満洲の吉林省の開拓団で出会った3人の女の子の、幼少期から晩年までをそれぞれ3つの視点から、入れ子形式で描く。3人の女の子は、高知県出身の貧農の子と横浜の金持ちの子と、故郷・朝鮮で暮らせなくなった日本語の上手い朝鮮人の子だ。

私から見て、上手いなあ、感情移入できるなあと思ったのは、どの子を描いても、子供と同じ目線でカメラが伴走しているような描き方をしているところ。台湾のエドワード・ヤン監督の映画『冬冬の夏休み』の視点に近いかもしれない。また、話が入れ子形式で進んでいくが、ある1人の女の子の物語だけが加速することなく、3人とも同じスピード、同じ時代性を持って描かれている。おそらく、ここにも相当注力を払って描いたのだろう。

一方で、私が学生時代に中国専攻だったせいか、作者がこの作品を書くにあたって「歴史をこの期に勉強しました感」が出ているのが、読んでいて少し邪魔だった。何故そう感じたかというと、戦前の満州開拓団のくだりは自然な描写なのに、文化大革命などの後年の描写が少しぎこちないところだ。体重が乗り切らずに書いている印象があった。また、これが浅田次郎だったら、勉強しました感は出ないだろうになあ、なんて漠然と思ったりも。

さらに、終盤、ある1人の女の子のモノローグで、作者の歴史観を多分に語らせているところがある。おそらく我慢できなかったのだろうし、どうしても言いたかったのだろう。ただ、この作品がもし漫画だったら、その女の子の1コマはすごくモノローグ過多で、極めてバランスが悪く映るんだろうなと思いながら読んだ。

あ、あと!基本的に人間は善人ですという視点に立っているからなのかわからないが、善人のキャラクター描写が細かいのに、悪人のキャラクターの顔や容姿が、読んだ今でも思い出せない。細かく書き込まれていない。そういう意味では、すごく昔の仮面ライダー的な(悪者の顔がよくわからない意味で)描かれ方なのかなと思った。

いろいろバランスの悪さは感じられたものの、
最後に、最近観た映画に例えておくと……。
『湯を沸かすほどの熱い愛』みたいな
善人キャラクターのすごいパワーと熱で押し切る!
そんな作品ですね。
あと作者の、3人のキャラクターへの
深い思いや愛情が溢れてます。

追記!!
あっ、書き忘れた!
この小説、話題の教育勅語のくだりがど頭から、やたら出てきます。いやータイムリーだねーなんて思いながら読みました。意味はわからないまま暗唱させられるが、やがて2年生、3年生になるとその意味がわかる、とか、戦前の朝鮮では満州の国民学校よりも厳しく教育勅語の暗唱の類いをやらされた、とか。この辺りも相当詳しく書いてます。しっかり取材した感じが見て取れました。

読者

0b0fe38f 579a 4952 bd4f 5d5737d9c1ae75de29a1 81a0 43b9 922f 967f390c74d67c37bb70 d567 446b 973a 7f9c62c1a8ef2cb42f27 d95d 4b5b a8b2 bcbdba5780a70bb05a08 a2b5 4e7c b6fd e5281ed9f3b4Ca7b5bd3 81fd 4de2 a5f2 a19c195d572b10dee52f a736 471e 9b9f 8267b8e9b9316830e9c8 4037 4fce 8af0 d6bbf25dc6ab 9人

中脇初枝の本

41fqqdrbjwl
D2107672 7c2d 46be a868 f98e4a3cba81

Takeshi Nakamura

雑食

タイトルがいい。 誰もが居場所を探している。 安心できる場所。 でも、それを見つけることが全てじゃない。 そんなことを考えさせられる本。

1年前

61v%2b0zratsl
197692da 4f9b 4c54 a928 98af41b5845d

n o b u e

むかし読んだのと、いま読んだのと…

つながりを意識させるお話。 家族とかそんなんじゃなくても、 深く付き合うことからできる関係性、つながり。

約2年前

51y8flzyo9l
E3e0b622 91f5 4a43 a8e8 3fffa6026ca2

中村晴子

娘2人

息ができなくなる。きみはいい子と言い続ける大人になりたい。

2年前

0102e448 d3aa 473f bf9b 235d8dfafd34C971a050 39cb 44ec 81d3 4aa3e529e41b71fe097c 19dd 4aad acae 71aee64f6d24 16