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権力、偏見、信仰、欲望、科学、情報。プトレマイオスの『地理学』からグーグルアースまで、十二点の世界地図を媒介にして読み解かれる文明史の実相。知的興奮を喚起... 続き

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「世界地図を参照するとき、遠方の地はいつでも紛れもなく手の届くところに位置しているのである。」プトレマイオスの地理誌やTO図からグーグルマップに至る12の地図をもとに、世界地図と人間の世界認識との関係を丹念に辿り直す。本書にも引かれている、国の範囲を示すために作られた等縮尺の地図というボルヘスの寓話にもあるように、地図とは権力の範囲を示すものであった。また信仰のよすがとなるものでもあった。
そうした関係性がどのようなものであれ、ある時代の世界地図は、その時代の人々の世界観が反映されるという視点はとても興味深い。古代の地図だけでなく、科学技術により正確な地図が作成できるようになった現代の地図においても、ある意味で偏った世界観が地図に反映されていることは知っておいても良さそうだ。

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