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1952年、独裁政権下のバルセロナで上流階級の未亡人が絞殺された。新聞記者アナは取材中に被害者が受け取った恋文を発見する。差出人がわからず、聞き込みでも恋... 続き

コメント

1952年、フランコ独裁政権時代のバルセロナを舞台にしたミステリ。
主人公は女性記者アナ、そしてその彼女のはとこで文献学者のベアトリズ。
アナは男性記者の急病で社交界で有名な女性の殺人事件の担当に抜擢されるが、いわゆる御用記者であるから当然警察の意向に沿った検閲済の記事しか書けない。
ベアトリズは過去の政治的な言動を問題視され研究者としての道を絶たれ、現在は大切な書物を売って生活費の足しにしている。
男女差別や思想統制で不遇な境遇にある年齢も性格も違う2人の女性が、殺人事件をきっかけに、ともに才能や得意技を活かして闇に葬られようとしていた事件を解決していく。
社交界に詳しく頭の回転の早いアナの活躍はもちろん、ベアトリズが文献研究の知識と経験を活かして手紙の書き手の正体や動機に迫っていく独自のアプローチは、学術的である一方、蘊蓄に史料オタクの喜びが溢れ絶妙に面白い。

読者

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文芸

真赤な子犬: <新装版>

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Shun

普段は帰宅後に、休日は散歩しなが…

日影の著作の復刊は、忘れた頃にポツポツと行われる。今度は徳間文庫から、長編推理小説が蘇った。軽く読めるさらさらとした文体で書かれていてユーモアも散りばめられているけれど、海外推理小説がたっぷり引用されたり、西洋料理の薀蓄が披露されたりの日影要素はいつも通り。品川区・目黒区・大田区あたりの街並みが頭に入っていると、ますます楽しく読めると思います。

約24時間前

浮雲

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まこと

二児の父親

学才はあるが不器用な内海文三は、下宿先のお勢といずれ結婚するものと思い、幸せな日々を送っていた。しかし、文三が免職になったことで、叔母やお勢の態度は変わっていく。お勢の心が移ろっていくことに苦悩した文三は、悶々とした日々を送る・・・という話。 明治期に言文一致体で描かれたという文学的意義から、義務感に駆られて読んでみた。物足りない気がするのは、文三に対する救いが殆どないからだろう。 まあ、こうした試行錯誤を重ねて面白い小説が作られるようになった、ということは分かった。

1日前

白い衝動

白い衝動

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(ㆀ˘・з・˘)

(c" ತ,_ತ)

精神分析という分野に疎いせいか、所々リアリティに欠けるように感じてしまう部分があり、全体的に物語がボヤけたものに思えてしまったが、充分楽しめる話ではあった。 謎解きの部分でちょっと納得がいかないというか、その人物が犯人なの???それはちょっとなー、その人物がそんな残虐なことできるかー?的な違和感を覚える点があったりもした。 ま、冒頭からさまざまな伏線が張られていて、それが主人公に繋がっていくといったところは興味深く読めた。

2日前

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