5113qrq3qtl

コメント

2016.6.2. 読了

直木賞受賞作。
殺人を調教された、ウルフドッグの疾風(はやて)と音道貴子の描写には引き込まれるものがあった。

殺人犯(ホンボシの方)の動機がいまいちよくわからなかったのと、いじめられっ子の「まよ」が殺人現場を目撃したその後の展開が一切触れられなかったのが、心残りだった。
でも、乃南アサさんの他の作品も読んでみたいと思った。

その他のコメント

これまた友人の奥さんにオススメされたので読んでみました。初めて読む作家さんです。

東京の立川で人間が燃える事件が起こります、しかも何か大型の動物に噛まれた痕が残っているのです。そんな不可解な事件を離婚暦のある若い女刑事音道と、叩き上げの刑事であるオヤジの滝沢がコンビを組まされて捜査する物語です。音道刑事には離婚についての感情と刑事という仕事につきまとう男女の差についての葛藤と不満が渦巻いていて、それが家族や同僚との中でも非常に厳しい立場や態度をとり続けなければならないのですが、その辺りの感情描写や、周りの状況の説明は上手く、働く女性なら誰もが1度は経験するものを浮き彫りにしていて、読ませます。またその相手役を買って出る滝沢刑事のオヤジっぷりもなかなかステレオタイプではあるものの、そのウラに潜んでいる原因をうっすらと、それでいて上手く醸し出していておそらくこの年齢に近い男性の心情を代弁させていて良いです。そんなかなり正反対な2人が同一の目的をもって犯人を追いながらも、犯人を捕まえるミステリだけに留まらない社会的様々な問題も膨らませながら進んでいくところが良かったです。

ちょっとだけネタバレありです。

しかし、少し気になったのは、離婚や家族との関係性に悩む音道刑事の問題も、同じ様に家族と夫婦の問題に悩む滝沢刑事の問題も、もう少し掘り下げたかったです。ミステリ以上に膨らませているのですから、そこは解決をしないまでも、もう少し突っ込んでエピローグなりに絡ませて欲しかったです。どの問題も解決するわけではないのは承知しているのですが、しかし中途半端な感じがしました。エンターテイメント系に属する展開の話しだと思ったので、よりもっとを求める気持ちが大きくなったのかもしれません。ただ、そうなると今度は事件そのものの作りと「疾風」(読んだ人にだけ分かります)との関わりが出来すぎてしまう感もありますので、その辺の兼ね合いが非常に難しいとは思いますが。オートバイとの追跡部分などは特に物語として盛り上がる部分なのは分かりますが、布石から考えてしまうと(つまり本当のところ物語世界の中に入り込めていなかった、という事になってしまいますが)違和感を感じてしまいます。

もっとも1番の男は「疾風」なのだ、という部分を強調するためなのかもしれませんが。

それでも、とても読ませる文章で、癖も感じませんし、ストレートな表現で好感もてました。いわゆる昔のネタ絡みのものとしてはその昔の詳細が見たくもなります、○○年も経った後なのですから、その辺の描写はあってしかるべきかとも思いました。今も昔もよくある『昔のあの出来事がキッカケになった怨恨を何年も経って晴らす』を晴らす側から過去を隠しながら見せるとか、晴らしている犯人を追いかける側から見せるとか、バリエーションはありますが、割合よくある手だと私は思いますが、やはり見せ方と入り込ませる文章のチカラと、付随するキャラクターの強さなどによるとは思いますが、なかなか良かったです。

動物好きな方に、男性社会を切り開いてきた女性に興味ある方に、オススメ致します。

2008年 12月

読者

0d4f8c60 157b 40c8 9bae b3d8b7ea1e4b7ea83ab4 128f 45a7 8cc0 31aa32c415b7Icon user placeholderDe232267 052d 400b bc60 0ac4afae644c7693d805 41a6 49ad ba0a 6e9e1ddaafec5dbe0e4b bc3f 440a b73e c5fedd4f340f9e6d8f5b 9958 4d67 a4fe bd9d5b75945355726567 d82a 4e2a 8834 03827f5e7724 10人

乃南アサの本

6月19日の花嫁

6月19日の花嫁

831074f3 def8 4293 b94f a16e6431c0b6

_lilya__

時々、読書。

乃南アサさんの小説には、人間のどうしようもない部分が隠すことなく書かれています。 主人公は記憶喪失となり思い出を失いますが、過去ほどあやふやなものはないと改めて気づかされました。 記憶はないけれども、肌で誰かの温かいぬくもりを感じ、どこかに自分について話したい人がいる。記憶を失い、思い出を忘れ去ったとしても、自身を形成している断片は、現在の自分自身で証明されるということなのかなと思います。 何より、大切な人が信じて待ってくれている、それだけで女性は強くなれる気がします。

約1か月前

ミャンマー―失われるアジアのふるさと

ミャンマー―失われるアジアのふるさと

751b7b10 5c0f 4d4d 82ff 75809453b59d

四茂山治樹

今話題のヲタは当然ながらコミック…

未だ初めにを読んでる最中なのですが‥取り敢えずは1評‥。フォトとエッセイの間合いの巧(うま)さに‥圧されて貸借での読書を決めました。尚内容は記述出来ませんので‥逐一経過中の感想を‥更新させて戴きますよ‥。

3か月前

水の中のふたつの月

水の中のふたつの月

9d9656f0 35db 4841 a5c3 4ae5e0c2f7f2

ramwne

風呂場とベッドで本読むのが好き…

小学生時代の幼馴染である女子3人は20代半ば、偶然にも再会する。そのうちの1人である恵美の彼氏、哲士を巡り、封印された過去が掘り起こされる。クラスの人気者乾君の失踪、交わされた幼馴染3人の約束とは。静閑なサイコサスペンス。 約束に縛られる彼女たちの心境と、淡々と明かされる結末にゾクゾクしました。 ★★☆☆☆

8か月前

09fe1da7 e314 43fc 8aec cbfe431f50977328cc82 7b69 4a9a 8e67 fbed9d25f8f0Icon user placeholder
しゃぼん玉

しゃぼん玉

8165284f 4c81 455d 9213 56f285858dea

Kotaro

hello

fm802今日のモーニングストーリーで紹介されていた。読んでスッキリ。終わり方が秀逸。

約2年前

F64329d3 724a 460d a6ca beeb1c59dec81684b64c 27f4 4f3b 8e00 067f8b30c5649bcf1d24 14bb 4deb bda4 1a2d15d743f8