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コメント

ここ数年で、いわゆる「出会い系サイト」に対する印象はがらっと変わった。ほんの数年前までは、ネットで人が会うというのは、犯罪の温床になるというイメージがつきまとっていたけれど、最近はすごくライトな感じになっている。

自分の友人の回りでも、出会い系アプリを使って人と会ってきた、という話をする人はすごく多くて、話しぶりも後ろ暗い感じはまったくない。

仕事もプライベートも暗礁に乗り上げた著者が、マッチングサービスを使って、本を勧めるというブックソムリエのようなことを始め、その中で出会った人たちとの出来事を綴ったエッセイだ。

自分が著者に対して思ったことは、著者のように、次々と人に会って、その人たちの中を泳ぐようにして交流する、軽やかさ、瞬発力、みたいなものは、すごく羨ましいと思ったし、ある種のこれからの時代、みたいなものが象徴されていると思う。

それと同時に、「パッケージング」の大切さを感じた。つまり流動的な人間関係の中においては、一瞬で「その人らしさ」を伝える必要がある。だから著者は「セクシー書店員」と名乗り、書評を武器にして、渡り合えたのだと思う。(そして、そのパッケージングでは、自分が希望する人間関係を築くことができないことを知り、修正を加えていく描写もある)

これからは、パッケージング、ブランディング、が人間関係を築く上での必須項目になっていくのかもしれない。

その他のコメント

一気に読み切ってしまいました!最初は出会い系というワードで抵抗があったのですが、まったくその必要はなかったです。人とのつながりについて、いい意味で考えさせられる本でした。

作者の花田さんをとても他人とは思えず読んでいた。出会い系サイトで本を勧めるという健全ではないけれど健全な、さまざまな人との交流記録。浮世離れしていなくてドラマチック。実体験だからこその文章の演出、実際に出会い系サイトで知り合った人と会うときの空気感、雰囲気など文章が苦しくなくて巧妙で読みやすい。わたしもこんなふうに生きたい、いや、わたしはこんなふうに生きなければいけない、と思った。自分の培った読書体験はいつか生きる。そう願って。いつか大根仁あたりが映画化してくれるんじゃないかな、と思う。あとそのうち花田さんはセブンルールに出演する気がします。個人的観測ですが。

読者

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花田菜々子の本