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凶悪犯が脱走した時、被害者の親が取った行動とは……。北欧最高の「ガラスの鍵」賞を受賞した〈グレーンス警部〉シリーズ第一作 続き

コメント

スウェーデンの人気ミステリ・シリーズの一作目ということで手にとってみた。子供を狙ってレイプし惨殺する、という凶悪な犯罪者が脱獄した。そのニュースを見た作家は脱獄犯が娘を送った保育園の外にいた男だと気づく。急いで保育園に駆けつけたのだが…という話。読む前の予想では新たな事件を防ぐ話なのかと思っていたけども、そんなことは無くて北欧のミステリにありがちな暗く救いのない展開になる。シリーズものらしくアクの強い刑事たちは出てくるのだけども狂言回しにすらなっていなくて本作ではあまり登場してる意味がない感じ。かなりきつい感じでシリーズの他の作品の読んだものか悩んでしまったが最後まで読ませる実力はあった。あとがきで知ったが作者二人のうち一人は元犯罪者ということで刑務所内の描写が妙にリアルな感じで迫力があった。

読者

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アンデシュ・ルースルンドの本

兄弟の血―熊と踊れII 上

兄弟の血―熊と踊れII 上

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

実話を元にしたものと知って凄くびっくりした作品の続編。こちらは完全なフィクションとのこと。軍の武器庫から盗んだ強力な武器で銀行強盗を何件もやらかした三兄弟。本作品では出所した彼らのその後、が中心に描かれている。主犯で一番刑期が長かった長兄が出所。更生しようとしている弟達と違って自分を捕まえた刑事に対する復讐のため出所早々犯罪計画を練って再度弟達を引き込もうとするのだが、という話。暴力的でゆがんだ思想で家族を支配してきた父親に反発しつつも自分も同じようになっていく長兄。父親とのこじれた関係の回想シーンと現代の犯罪計画が交互に描かれる形。復讐される側の刑事も似たような親子のトラウマを抱えており複雑な関係の兄がいて長兄の犯罪計画に巻き込まれていき、という形で刑事側の描写がさらにそこに加わって重厚なミステリになっているのだが…確かにミステリとしては上出来だけど読後感は最悪。こういう風にだけはなって欲しくなかった、という展開でちょっと人には勧め難い印象。

6か月前