51tlefrc%2bul

コメント

キツネになろうと道端で寝ていたら、警官に起こされて「ちゃんとしてください」と自宅に帰されたそうだ。
ヒトの生活から離れ、街にやってくるキツネとしてゴミ箱を漁り、ヒトの暮らしを観察した著者。それでわかったのは、ヒトは、同じようなものを食べ、同じようなテレビ番組を観て過ごしているが、野生のキツネはまったく違うということ。あらゆるものを食べ、様々な臭いを嗅ぎ、だから個体によって観ているものも様々なのだ。
こういったことは、ヒトが、いろいろな感覚や能力を失った種だということを示唆している。ヒトも動物の一種にすぎないというのに。
目があっても見えず、鼻があっても嗅げず、手があっても感じない。都会に住むヒトはそんな有様だ。
そして、ヒトはキツネや鳥ほどのスピードで動けない。自力で飛びたいのなら、鳥の習慣を身につける必要があるのだ。
己を知れ。ヒトは、地球に住む生物種として、できることをわきまえるべきだ。そのためには、隣に住む他種をよく知る必要があるのだ。

その他のコメント

動物、特に野生動物にとって世界はどんなものに映っているのかを描くのがいわゆるネイチャーライティングというそうだけども、本書はその極北にあるのかもしれない。人間中心主義や擬人化というよくあるネイチャーライティングの轍は踏まないという著者の決意というか宣言はたしかにかなりの程度実現している。アナグマのように寝そべってミミズを食ってみたり、タイトルどおりほんとに動物になりきって、なかなか狂った疾走感のある体験をしてらっしゃる。
そうした体験は、ふやけた動物愛護精神ではなく、まったくの異種の存在に対する畏敬があるからこそなのだろう。自分にできるかと言われたらムリムリとしか言えないが、本というものはそうしたムリムリを追体験できる貴重なツールであると改めて感じる。

読者

Fb6e4b2d fd53 4079 9d49 7cbaa0d5dfd801a70fef a5d6 4c84 b61e f24aa37bca6eIcon user placeholderEad79813 55bc 42b8 9354 716e42d497a8Icon user placeholderIcon user placeholder1650053e 2dd6 447d b790 05ffdd7ccff0A9b1d7d9 5701 45cf 84e1 8d75a036696d 53人

科学

鳥肉以上,鳥学未満.

鳥肉以上,鳥学未満.

9eff2376 715a 48e6 adbf 153adfada9e0

陰気な社畜が夜景を彩る

鳥類学者だからといって〜のふざけ具合を100川上とすると、65川上くらい。ただし読んでいて笑みが深まるし不意打ちで笑わせてくるので、電車で読んで読んでいると非常にニコニコした人おるなという目で見られる。

29日前

全電源喪失の記憶――証言・福島第1原発――1000日の真実

全電源喪失の記憶――証言・福島第1原発――1000日の真実

670c22a2 0a21 4db2 b4b8 d73c34ddb858

ぴあーす

2017年以降に読んだ本をストッ…

当時は画面の中の非現実的な災害としか捉えられていなかった福島。起こった出来事の深刻さと危機的状況を少しだけ理解できた気がする。 作業員も学者も政治家も、とにかく混乱してる。こんな時に腰を据えて、腹を割って話し合い、命を賭して行動できる現場の人達の偉大さにも感服。自分だったら逃げてしまいそう。

約1か月前