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現代社会に突然出現した巨大な恐竜の群れ。蜃気楼か?集団幻覚か?それとも立体テレビの放映でも始まったのか?-地球の運命をシニカルに描く表題作。ティーチング・... 続き

コメント

ただ恐竜が現代に現れるだけなら、誰にだって書ける話なんだけれど、短い話の中に人の愚かさと家族の穏やかな日常の一コマをまとめる星さんはすごい。

そして何よりタイトルがいい。
午後の恐竜だなんて、たまんないよ、まったく。

その他のコメント

星新一SSの感想いっぱい書きたいな計画・その1。

〈エデン改造計画〉
服すら着ない住民に、コマーシャルがうけたというオチがよくわからず・・・

〈契約時代〉
↑と対照的に、きれいに落ちてて分かりやすい話。
法律が込み入りすぎてて、買物書士や風俗営業証言士など、細分化されすぎてるので、無限の需要があるなら弁護士人口もすごいことになってるはず。雇用対策にはいいのかも。

☆〈午後の恐竜〉
クリスマスの朝のような、すばらしくワクワクした目覚めから始まる、地球最後の日。
救いはないんですけど、こんなに穏やかにささやかに過ごす世界の終わり、いいなぁと思ってしまいます。

世界で起こってることに気づき、そして手遅れと察しても、自分の胸の内に留めて、普段通りの生活を送る妻と、目の前の現象に夢中な坊やには何も知らさない男が素敵です。
世界は終わっても、大切なものを守りきった感がある。
「なんでもない。わからなくていいんだよ」
「だまって、もっとそばにいなさい。おまえもだ……」
胸が締め付けられます・・・。

〈おれの一座〉
うちの劇団、サイコホラーばっかりなんですけど!

〈幸運のベル〉
これはキャンペーンの仕組みを作った担当者がだめでしょう。笑

〈華やかな三つの願い〉
急に名誉や財産を手に入れても、手に余って維持できないよね〜というのはよくある話ですが、オチは意外でした。邦子はSの気がありますね。

☆〈戦う人〉
電話が切れた後の、人類はもうだめだ!せめて自分だけでも反撃してやる!という勇猛果敢な心境を書いた文が格好いい。老人の勘違いだったんですけどね。
女の人と電話してる時の絶望感がたまらなくよかったので、空気を吸わなかった人たちvs宇宙人の展開も見たかったかも。

〈理想的販売法〉
ミルクとチーズ回収の人件費がっ!

〈視線の訪れ〉
自由だったとしても、心の底では自分を見ててくれる人(束縛する人?)がいないとなんとなく不安だったということでしょうか。
わかるような、わからないような。

〈偏見〉
“午後の恐竜”って、比較的大人向けのSSを集めた一冊だと思うのですが、この話だけアイデアが少し子供向けのような気がして拍子抜け。
いや、マイノリティへの差別偏見の話だと思えば・・・!全国のろくろ首さんすみません。

〈狂的体質〉
タイトルがかっこいい。
私も毎日パソコンと接してると、自分はパソコンなんじゃないかと思うときがあります。
工場とかで常に機械に向き合ってる人は、自分は機械だって思わないんでしょうか。

ラジオになる人、ティーチングマシンになる人、ハマグリになる人あたりは、現代にもけっこういそうですよね。

タイトルの午後の恐竜がすごく好みだった。読んで欲しい。

読者

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星新一の本

声の網

声の網

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Ataru

●note:https://no…

星新一の長編。近未来の社会で人類の知能を超えたコンピュータが人類を支配するまでを描く。あるマンションの1Fから12Fまでの住人に起こる出来事を順に観察していくという形式で書かれているので、いつもの星新一のショートショートに近い形で読むことができ、非常に読みやすい(読了までにかかった時間は恐らく3〜4時間程度)。 1970年に初版が出たということだが、注目すべきは冴え渡る著者の先見性。「電話」がインターネットにつながり、個人情報の逐一を記録し、口座振込など様々な機能のハブになり、ということを巧みに予測している。最後の方にしれっと出てくる「友達の誕生日を記憶して通知するサービス」はFacebookそのもの。ただ、その著者をもってしても携帯やスマホの登場は予測できなかったらしく、「電話」は固定電話を指している。コンピュータに歯向かおうとする人間を、コンピュータが八方手を尽くして逮捕する章があるが、固定電話を使ってしか情報収集できないので、なかなか人物の特定に至らない。今であればスマホの位置情報を使って、一瞬にして特定されてしまうだろう。 序盤は何がなんだかよくわからず、若干のホラーっぽさがある。ターミネーターは物理攻撃で人間を叩いてくるけど、こっちのコンピュータは知能派(本来そうであるはずだけど笑)。言い換えれば、ターミネーターは映像芸術向けで、「声の網」は文字芸術向けということかもしれない。 あと途中で情報とはエネルギー源なり、という哲学チックな考察が登場人物の口を借りて語られる。曰く、石油は石油だけではエネルギーたり得ず、それが燃えるのだという知識(情報)があって初めてエネルギー源になる。これは小説の中の思想ではあるけれども、一考に値する考えのように思われる。物理学の授業で、ルービックキューブをめちゃくちゃに動かしたら当然ごちゃごちゃになる(エントロピーは増大する)けれども、知能を持つ者がそれを動かせば整然と整う、即ち知能(≒情報)は本来増大しかしないはずのエントロピーを減少させることができる、という話を聞いたことがあって、その話と関連しているような気がする。なお、まだ読み切れていないけれども、情報とエネルギーとの関係について考察した本を以下御紹介。 http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000194351

3か月前

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白い服の男

白い服の男

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GTR

何か言いたくたる本にコメントを残…

本全体のタイトルにもなっている「白い服の男」星新一にしては珍しい、わかりやすい「ディストピア物語」だ。 ただ、主人公が「革命側」や「支配される側」では無い。 会社で言えば「中間管理職」とも言えるポジションの男。 「支配する側の男」が当たり前のように、歴史を改ざんして、違反者を虐げる。 その「違和感を感じる」日常生活の描写が、なんとも言えない「嫌な感覚」を与えてくれる。 皮肉屋の星新一らしい物語。 淡々と進んでいくのが、逆に怖い。 また「自分が思っている常識とは?」という質問を自分に問いかけてしまう。

1年前

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