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目次 犬を連れた奥さん / 5 ヨーヌィチ / 39 可愛い女 / 79 注 / 107 あとがき / 109 神西清の翻訳・(池田健太郎) / 113
続き

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三篇の短編。

『犬を連れた奥さん』
旅先で出会った“犬を連れた奥さん”と主人公の恋物語。困難を熱情で乗り越えた歓びの先に待つ漠然とした不安を描いたラブストーリー。

『可愛い女』
街じゅうの誰からも愛される愛想の良い明朗な可愛い女の話。彼女はすぐに人を好きになり、その人を“自分自身”として生きていく。誰からでも愛され、愛する者へは全魂を捧げる。現代日本では大いに嫌われそうな女性の話。しかし全ての人に愛される人柄なのだ。純真な女性を描いたこの物語。“女性の崇高な人生”が詰まってる。傑作としか言いようがない。

『ヨーヌィチ』
三篇の中で一番好きです。気味が悪いほどに現実味を帯びていて、ただただ庶民の(仕事・恋愛・人生の)盛衰を描いた作品。夢も希望も感じられない虚構小説らしからぬ作品。この現実世界こそ最高の劇場であり、一人一人の人生こそ最高の劇である。チェーホフはそれを取り上げてくれた。それも詩的に、美しく、コミカルに。個人的に強い優しさを感じる作品。

誰かの人生を 回り燈篭を眺める感覚で楽しめる作品。久々の胸踊る物語。

読者

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