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コメント

吉村昭が全国を旅してまわった食べ歩き紀行文。その地でしか食べられない逸品からお店選びの極意まで、控えめでありながら筋の通った氏の作風との共通することも多い。その中の一篇「長崎半島でフグとカマボコ」半島ならではの異国感とカマボコの製造過程が楽しい。
「それは、一般の人の口に入る機会はなく、カステラの製造所内に入ることを許された者しか食べられぬ由であった」p24
「これは、カステラの耳とはちがいますが、実際はこれが一番うまいのです」p27
吉村昭文体は健在。

読者

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吉村昭の本

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破獄 吉村昭

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渡辺洋介

神田村経由専門書版元/皆様よろし…

脱獄を4回繰り返した無期囚佐久間清太郎。彼はなぜ脱獄を繰り返すのか、その動機と手段とは?戦中から戦後にかけてめまぐるしく移り変わる激動の時代背景と共に稀代の脱獄囚を吉村昭が描く。反抗する対象や事態があればこその脱獄だとしたら応報刑ではない戦後の行刑政策の転換は事に佐久間清太郎にとっては効果的であっただろうといえる。もちろん作中に触れられているように壮年期を過ぎた年齢的な衰えも大きいだろうが。 佐久間の物悲しくも静かな終焉は高度経済成長を過ぎオイルショックを経て安定した時代と共に歩むようだった。 この作品は一人の特異な脱獄囚を通して昭和の時代を書いたともいえるのではないだろうか 「内部には異様な空気がひろがり、支所長をはじめ幹部の者たちの目は血ばしり、顔は青ざめていた」p21いつもの吉村昭節も健在。

6か月前

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東京の戦争 吉村昭

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Ken Gauteau

Editor,

大空襲の夜が明けはじめ、まだ炎の上がる街の崖下に、山手線の列車がいつも通り動き出す。失った我が町の生き残りに会えたような嬉しさ、日本の社会の律儀さへの感嘆とともに、他ならぬその社会が帰結した戦争への省察。時代も地域も全然違うけど、自分にとっての我が町東京を一番良く描いたエッセイはともし聞かれたら、私はこの本を挙げる。

6か月前

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長英逃亡〈下〉 吉村昭

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昔の記録に

江戸時代末期の蘭学者(江戸時代は鎖国制度があったため外国のモノとしては長崎の出島でオランダと中国以外の交易は無かった為に洋学としてはオランダ語しかなく、その勉強をした者を『蘭学者』と呼びます。普通の方は知ってる、学校で習った事実みたいですが私は理系だったし、歴史に30歳ぐらいまで全く知識と興味が無かったモノで。)高野 長英の話しです。 歴史小説は基本的にその場を見た人はいません、事実であろう資料をもとに作者が想い描いたあくまでも小説です。 それにもかかわらず、この吉村さんの描く高野 長英は魅力的人物です。若くして故郷を離れて、親族に不義理を重ねて、またその事を軽く流してみたり、勉学に才能があり、またその事を鼻にかけたり、とワガママで身勝手な側面を持ちながらも、知識を身につけた為に自国の置かれている状況を憂いて、例え牢屋の中にいる身分であってかまわないから洋書を和解(和訳する事を昔は和解《ワゲ》と言うそうです、これも私は最近知った)させてくれと頼んでみたり。矛盾に満ちているようで人間味を感じさせる人物です。その長英の牢屋への入牢から脱獄を経て死までの逃走を追う小説です。 長英の人物としての魅力があり、またその時代における不条理にめげない信念を持った姿が良かったです。そしてそれにもまして、その逃亡する長英を助ける数多くの私意の人達が魅力あふれています。長英を助ける事はすなわち自分の身を危険にさらす事で、その危険は非常に大きく、また、取り返しの付かない事なのに、助ける人達。その人達の葛藤と想いが良かった。 しかし、私がもし全くの知識も興味も歴史に対して持っていなかった頃なら、きっと難しくて読めなかったと思います。 私が歴史に興味を持ったキッカケは三谷幸喜さんです。三谷さんのドラマ「古畑任三郎」が面白かったからいろいろ観る様になって、彼が歴史ギャグマンガ「風雲児たち」を強く勧めているのを何かで読んでから探して読みました、「風雲児たち」。 ハマリマシタ。これを読んでなかったら今までと同じく歴史に全く興味なかったと思います。おかげで今では歴史小説まで少し読む様になりました。 「風雲児たち」を読んでみて、気になった人物がこの高野長英と江川太郎左衛門英龍です。 「長英逃亡」読んで良かったです。「風雲児たち」が面白かった人達にはオススメです。 2006年 12月

6か月前