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大学三回生の春までの二年間を思い返してみて、実益のあることなど何一つしていないことを断言しておこう。-『太陽の塔』(第十五回日本ファンタジーノベル大賞受賞... 続き

コメント

森見節とはなんだろう。
紹介されて読み進めると、その意味が分かりました。まるで音楽のように文章のリズムがよく、文量に合わずあっという間に読み進めていけます。
主人公の思考回路や小津のキャラクターがとても面白く、各話ごとに楽しめます。
薔薇色のキャンパスライフかはともかく、最終的に主人公が幸せそうで何より。

その他のコメント

薔薇色で有意義なキャンパスライフを送れずいじけるいっぽうの数年を過ごした全ての人に読んでほしい。

この本を読んでいると自分が学部生だった頃を思い出して虚しくなる。しかも、なんだか自分もこういったことをやっていたような気がするから腹立たしい。

そこで、『あぁ、じつに、生き方に工夫が足りなかった。私はなんてまっすぐだったのであろう。』(p.30)などとほわほわ考え、「もし、あの時違う選択をしていたら」、「もし、もう少しだけ運が向いていたら」などと過去を振り返る。

そうは言っても、 『寺山修司はかつて、書を捨てて街へ出やがれと言ったと聞く。しかし街に出て何をしろというのだ、この私に。』(P.220)と思い直すと、結局自分に伝説の至宝「薔薇色のキャンパスライフ」を手に入れる事は出来なかったに決まっていると再びいじけてしまう。

つまり、この物語体験とは、どんな選択をしていたとしても結局代わり映えのしない数年間だっただろうし、自分は自分でしかなかったのだ、という過去・現在・近未来にかけての自己同一性について洞察する極めてE.エリクソン的ライフサイクル体験ができるSF小説なのかもしれない。

その他
『赤ちゃんがおしゃぶりをしゃぶるように箱庭の権力をしゃぶり続け、』(P.47)

『負けてたまるか。
人恋しさに負けてたまるか。』(P.54)

読者

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森見登美彦の本

宵山万華鏡

宵山万華鏡

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自分でツイートはあまりせずに、色…

笑えるパートもありつつも、じわりと不気味な森見登美彦ワールドが好き。

4か月前

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ペンギン・ハイウェイ

ペンギン・ハイウェイ

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ガリータ

標準より痩せ型です

 本を読むと私の世界とは別の世界へと旅行した感覚になる。創られた世界ではあるけれど、読んでいる瞬間は本当にある世界のように感じてしまう。  この本は不思議な世界ではあるけれど、どこか本当にありそうな世界。突如、街に現れたペンギンたちとその謎を研究する少年と鍵を握るお姉さんの物語。  不思議な謎に挑んでいくストーリーは奇妙なんだけれど、ワクワクしながら読んでいけた。少年目線のどんなことでも不思議と思う好奇心。大人になると不思議なことを不思議と思わなくなるなと少し寂しくなった。  

5か月前

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夜行

夜行

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付喪神

基本、何でも読みます

2019/12/11 読了 終着駅は何処だ〜? という感じで読み進めましたが、最終章に来て此処か〜! ということで納得。 久しぶりの森見登美彦。楽しく一気読みでした。さて、この世の外にはどんな世界が広がっているのだろう。

7か月前

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太陽の塔(1)

太陽の塔(1)

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Takuya Matsuda(Yamamoto)

島根県/双子/社会福祉法人(支援…

アイコンで出てこないのが残念だけど、装丁が素敵。好きな人に振り向いてもらえないもどかしさを感じたことのある人は心が締め付けられ、もどかしさを乗り越えた人は懐かしさとあの頃の自分の頑張りを讃えたくなるようなそんな漫画。

8か月前