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肥満、アレルギー、コメ、ジャガイモ―― みんな微生物が作り出していた! 植物の根と、人の内臓は、豊かな微生物生態圏の中で、 同じ働き方をしている。 続き

コメント

微生物は人間にとって排除すべき大敵という偏った視点を明確に変えてくれる。著者の一人は土の流出が文明にどれほどの影響を与えたのかを説く『土の文明史』を書いた地質学者(日本版の版元はどちらも同じ)。もう一人はその妻である生物学者。この夫妻の裏庭で起きる土壌の変化から植物と微生物の共生関係、そして人間、わけても日本語版のタイトルのように内臓と微生物群(マイクロバイオーム)の関係が最近の研究とともに紹介される。昔は野菜の味が濃かったとか、アレルギーが少なかったなどという話をよく聞くけれど、それは微生物との関係の変化が影響しているという知見を一つ一つ議論を積み重ねながら明らかにしている。微生物は食糧問題というグローバルでマクロな問題から、個々人の健康を司る免疫システムやお腹の具合にいたるミクロな地点にいたるまで、極論すれば全ての生物と幅広く関わっていることには改めて驚かされる。
マメ科植物と根粒菌の共生関係くらいは知ってたけども、多くの植物が根から滲出液を出して必要な微生物を呼び込み見返りを受けてるとかワクワクする話。そして同じように大腸も粘液で微生物を養い、そこから利益を受けているらしいという。
マクロビとかあの手のものは宗教やオカルトに容易に傾きがちだけれども(EMなんかもその一つだ)、きちんとしたエビデンスや「まともな」研究に基づいて書かれた本書はそうした疑似科学の信奉者にこそ読んでもらいたい。まあ読んでも変わんないか。

読者

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ノンフィクション

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君は小人プロレスを見たか 高部雨市

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hikumahika

広島出身/精神科医/カープ/競馬…

ガキの頃、地元の中学校の体育館に観に行った女子プロレスに彼らは出ていた。予備知識ゼロで行った自分はそのレスラー達の姿に驚き、そしてリング上で繰り広げられるエンターテイメントに爆笑そして喝采した。今でも空手チョップを見舞わせるプリティアトムの「トウ!トウ!」という甲高い声が記憶に残っている。 この作品には小人プロレスの盛衰と、差別との闘いが描かれている。ノッポのジャイアント馬場はプロレスで大成功したのになぜ小人プロレスの選手達はメディアから消されたのか。これを万人が納得できるように説明できる人がいるのか。憐れみか差別の対象でしかなかった彼らが存在をアピールできる場所、いや生活の糧であったはずのリングから遠ざけたのは偽善的な人権団体、そしてメディアだった。 巻末の「解説」を「無敵のハンディキャップ」の著者である北島行徳氏が書いており、そこで斜陽になった小人プロレスと障害者プロレスの融合が検討されたことを知って驚いた。なぜ実現しなかったかは読んで知ってほしい。

1日前

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藤原道長の日常生活 倉本一宏

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らいこ

ファンタジーハッピーエンドが大好…

当時の日記から道長という人間と、平安貴族の日常を描く。道長の感情の起伏の激しさや自惚れ屋っぷりは他の資料に(主に『小右記』に)たっぷり記されていて、なかなか人間くさい。雅なだけじゃない生活が面白い。 当時の文学が好きな方は、きっと楽しく読める。

2日前

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母さん、ごめん。 50代独身男の介護敗戦記 松浦晋也

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hoshiygc

色々な本を読みたいです

実際に母親の介護を経験したライターさんの書かれた本。介護を追体験できる感じでした。いやぁ・・・本当に苦労されている様子がわかりました。『「死ねばいいのに」が止まらない』介護されている方の正直な気持ちだと思います。科学ジャーナリストさんらしく、最後の考察は我々が皆で考えていかないといけないなと感じました。

3日前

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愛と支配の博物誌―ペットの王宮・奇型の庭園 イーフー・トゥアン

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fuku

設計事務所勤務ゴミリーマン/元ク…

庭園や水、犬や猫に金魚、はては息子に女にフリークスに異人種といった同じ人間に至るまで、人間は愛を注ぎまくってきた。さてしかし、その愛とはそのまま支配への渇望であった。人の手の入らない自然は矯められて庭になり、黒い鮒は交配の結果真っ赤な出目金になる。小さな女の子は足を布で巻かれて纏足のよちよち歩きになる。そうした事柄は一見愛には見えまいが、愛とは支配を必然的に伴うものなのだ、恋人に愛されたい、愛したいという気持ちはすなわち服従したい、服従させられたいという欲望と表裏一体だ。恋人同士であれ、人間と自然の風景や動物との間であれ、力の差は常に存在する。その差に気づき、乗り越えようとするとき、人間は力を行使する。力を行使するとき、人間は喜びを感じる、それが上からのものであれ、下からのものであれ。支配と服従の間にある甘美な誘惑は人間だけが感じられるものなのだ。『トポフィリア』などで知られるイーフー・トゥアンの、ライトだけども飼ってるネコさんへの目線が確実に変わってしまうエッセイ。なんと30年近くも前の本でしたが。

3日前

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