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発行元から

ナンパは自傷。社会への復讐? あるいは救い?
会社員、美容部員、風俗嬢、大学院生、ダンサー……クラブで、路上で、女性たちに声をかけ続ける。ナンパは惨めな自傷行為だ。それでも、挑まずにはいられない。得体のしれない他者と一瞬つながり、離れていく。
人と分かりあうということはどういうことなのか。人との断絶やさびしさを、どのように抱えていけばいいのだろうか。ナンパを通して辿りついたコミュニケーションの小さな萌芽。

推薦文
セックスで最も大切なのは明け渡すことだと私はつねづね思っている。この物語の主人公は己のぶざまな内面すら飾ることなくさらけ出す。これは高石君自身の明け渡しでもある。 ――代々木忠(AV監督)

読み始めてすぐに、拒否感や怒りのような感情が湧いてきた。けれど、目をそらしてはいけない気がした。登場人物は、誰もが身勝手で寂しい人たち。それぞれが、ちゃんと歪な存在だった。 ――文月悠光(詩人)

目次

近くて遠い肉

街で声をかける 
他人の家
潜入
気持ち悪い
わかってない
騙される相手
麻痺
六本木の人妻
自分の声
誰もなれない
誘蛾灯
アウトサイダー
救い
ナンパ師

誰かの代わり
子どものような叫び
彼女の声
逃れられない関係

高石宏輔の本