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アルファグアラ賞受賞作! 〈城〉と呼ばれる自宅の近くで誘拐された大富豪ドン・ディエゴ。身代金を奪うために奔走する犯人グループのリーダー、エル・モノ。彼は... 続き

コメント

誘拐された大富豪と誘拐犯、若き日の大富豪が巡り会う妻との恋、そして見えないものを感じながら自由奔放に生きる大富豪の娘、その娘に恋い焦がれるのちの誘拐犯と思しき男の子。
巧みに錯綜しながら進む物語は、コロンビアという、暴力が大手を振って歩いていた国、金持ちと貧乏人の間の格差があまりにも激しい国の事件ならではの、ヒリヒリするような焦燥感と疾走感に満ちていて冷や汗をかきながら読んだ。
誘拐犯には身代金を払わないという家族との取り決めなど、実際に起きた大富豪誘拐事件を参考に描いたものだそうだけど、哲学小説にも通じる思弁的な風味の大富豪と誘拐犯の対話、幻想文学を思わせる大富豪の娘イソルダのふるまいなど、味わい方もたくさん詰め込まれた小説。

読者

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文芸

女王ロアーナ,神秘の炎(下)

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fuku

設計事務所勤務ゴミリーマン/元ク…

主人公ヤンボの記憶を辿りなおす旅は、田舎の家の奥に塗り込められた隠し部屋を見つけたことでさらなる展開を見せる。脅迫的なほどこだわっていた霧の謎、失われた初恋、パルチザンとしての経験。 当時の大衆文化、例えば雑誌や映画、絵本にお菓子のパッケージ、そして子供の心を刺激する薄衣をまとった女たち、そうした記憶を喚起するものたちの図版が、様々なエピソード同様誌面に散りばめられて読解を助けもするし、さらなる謎にも誘い込む。 記憶を取り戻す旅はいつからか記憶を丹念に辿り直す旅に変わっていく。ただ、辿り直すことをどこまで精緻に行っても、それが本当に失われた自分を取り戻してくれるのかは明確でない。 というか、そもそも独白しているのは誰なのか。それ以前に、独白は真実の記憶なのか? 真実ならば誰にとって? 生死すらわからない不分明な独白の中小説は終わる。 比較的明確に謎解きや仕掛けが提示されていたこれまでの小説に比べ、本作は霧の中にいるような曖昧さの中に置かれたままだが、不定形な謎解きの楽しみがあるのかもしれない。

約4時間前