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アルファグアラ賞受賞作! 〈城〉と呼ばれる自宅の近くで誘拐された大富豪ドン・ディエゴ。身代金を奪うために奔走する犯人グループのリーダー、エル・モノ。彼は... 続き

コメント

誘拐された大富豪と誘拐犯、若き日の大富豪が巡り会う妻との恋、そして見えないものを感じながら自由奔放に生きる大富豪の娘、その娘に恋い焦がれるのちの誘拐犯と思しき男の子。
巧みに錯綜しながら進む物語は、コロンビアという、暴力が大手を振って歩いていた国、金持ちと貧乏人の間の格差があまりにも激しい国の事件ならではの、ヒリヒリするような焦燥感と疾走感に満ちていて冷や汗をかきながら読んだ。
誘拐犯には身代金を払わないという家族との取り決めなど、実際に起きた大富豪誘拐事件を参考に描いたものだそうだけど、哲学小説にも通じる思弁的な風味の大富豪と誘拐犯の対話、幻想文学を思わせる大富豪の娘イソルダのふるまいなど、味わい方もたくさん詰め込まれた小説。

読者

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文芸

星の子

星の子

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ナオテン

30にして読書に目覚める。

この作品は似たような境遇の人からすると心に突き刺さるのではないかと思う。 主人公のこれから先の事を考えずにはいられない。 親は大切な子どもから大切な信仰へと変わりながらも、子どもから離れられない。 何かにすがらないと生きていけない。 そんな家庭で育つ人間はどんな未来が待っているのだろう。 何か衝撃のラストを期待して読んでいる自分がいた。そして、そういう展開を期待し、救いを求めながら読む自分がいた。 物語の最後は本当は現実の苦しむ家族の姿か?それとも絆と覚悟の家族の姿か。星に何を思ったのだろうか。3人の心は分からなかった。 ただ、星に願いをしている家族の姿を想像すると、様々な家庭の姿があること思った。誰もが少なからず、何かに救いを求める。それが、自分であったり、他人であったり。家族であったり。

約3時間前

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人喰い

人喰い

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

カニバリズムの話とかほんとに嫌なんだけどなぜか手が出てしまう…ということで手に取った本作。アメリカの大富豪ロックフェラーの御曹司がパプアニューギニアで行方不明になった、という有名な話に魅せられた筆者が一体何があったのか、を追求した作品。タイトルもそうだけど冒頭の数章でエンジン故障した舟で漂流していることに耐えられなくなった御曹司が助けを求めて陸地まで泳ぎ着いたもののそこで原住民たちに殺され食べられてしまった、という作者の説が示される。本作では当時オランダの植民地であったことから宣教師や植民地の役人たちの残した文書の当たるとともに現地に赴き現地人たちと生活を共にしながら、何故、彼らが白人を殺して食べるに至ったか、ということを追求していく内容。少々記述がくどいところがあるものの説得力はじゅうぶん。植民地行政が上手くいってると思わせたいオランダの意向もあって公式には溺死とされている事件だけどもこれ以外には考えられないという説が提示されている。迫力もあってかなり読み応えのある作品。面白かった。

約6時間前

ジャック・オブ・スペード

ジャック・オブ・スペード

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

優れたサスペンスの書き手であり毎年ノーベル賞候補とも呼ばれている作者の比較的長い作品があったので手に取ってみた。主人公は作者と同じくサスペンス作家。それなりに売れっ子で割と上品な作風が特徴なののだが実は家族にも出版社にも内緒で別名でハードで下品なサスペンスも出している、という設定。それがある日、地元の老婦人から盗作で訴えられてしまう。訴訟そのものは根拠もなくまた、資産家の末裔である老婦人がなかば趣味のように訴訟を起こしている人物であることからあっさりと片がつくのだがそれをきっかけに作者の上品で地元の名士という顔の下から狂気が芽生えてきて…という話。なんとなくいけ好かない奴だなという出だしから主人公の嫌な部分がどんどん露わになってきたかと思うと最後は一気に狂気が噴き出して、という流れが怖い。実力者だけに読み応えのある作品でした。

約6時間前

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