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僕らは誰も彼女のことを忘れられなかった。 私たち六人は、京都で学生時代を過ごした仲間だった。十年前、鞍馬の火祭りを訪れた私たちの前から、長谷川さん... 続き

コメント

森見登美彦作家生活10周年記念作品最終作、
と言いながら13年目に出た本作です(笑)

『きつねのはなし』以来の怖い話ということで、
いやまてよ、『宵山万華鏡』もちょっと怖かったけどあれはノーカウント?
まぁそれはどーでもよくて。

ひさしぶりにゾクッとさせられました。

京都という普段見慣れた街で起こる出来事というのが、
また作品世界への没入感を深めてくれますね。

あと怖い話の時は文体がマジになる(笑)

不安な気持ちで連載中の『シャーロック・ホームズの凱旋』を読むと、
「あ、平常運転だ」と安心するんですが(笑)

書き分けの幅広さも森見先生のスゴいところですね。

好きな人の本って、
あっという間に読みきっちゃうんだなぁ。

鞍馬の火祭で姿を消した女性…10年後、彼女の旧知が再び火祭を見るために集まる。彼らは10年の間で経験した不気味な出来事を語り合い始め、やがてそれらの出来事は1つの事実に辿り着くことになる…

森見氏の作品らしく、幻想的な表現と引き込まれる世界観。そして読者を唸らせる展開に、ページをめくる手が止まりませんでした。

今いる現実からちょっとだけ逃げ出したい方は、一度森見氏が描く世界に迷い込んでみてはいかがでしょうか?あなたがいる世界が変わるかもわかりません。

…なんなんだろう。見えてるものは本当なのか、見えてると感じてるだけじゃないのか。子供の頃そんな想像をしたことがあるなと思い出した。
行ったことのある尾道の風景はありありと自分の心に浮かんできました。
尾道、奥飛騨、津軽、天竜狭、鞍馬に行ったことがある人にはおすすめ。

読み終えた時に『あぁ、やられた…』と素直に思ってしまいました。何がどうなっているのか、どれが本当で、どれが嘘なのか、本当が嘘で、嘘が本当なのか…そして混乱するうちにいつの間にか読んでいる『私』自身も不思議な森見ワールドに迷い込んでいるものだから、そういう意味でも恐ろしくゾッとする一冊。『あぁ、だから集大成なのか…』と思ってしまいました。

この本を読んでから、ふとした時にこの物語の内容を考えてしまうようになりました。自分自身が囚われてしまったかのような感覚、この本の中の人達と同じような感覚なのかと思うとぞっとしてドキッとしてしまう。
どんどん見えないものに怖さを感じていくような感じ……でも不思議と嫌な感じはしない…という不思議な読了感でした。
まだふわふわしてる…。

静かに静かにゾッとさせられる。
話の進ませ方が巧妙で先へ先へとページを捲る。
こっち系の森見さんも好きです。

最初のあたりは、ああ、いつもの森見さん的な、と思っていたけれど、最後に向かっていつもの何倍もゾッとさせられていきます。すごい。濃密な時間に息を潜めて読んでしまう小説。

「きつねのはなし」が好きなわたしには、一見関係のない話がどんどん繋がっていく流れがとてもツボでした。

坂の町、尾道のリアルさといったら!
どの町も、その町を知る人が読むと余計に不思議さと怖さが増すかも。そして結局理解できていない自分がいます。

どんどん引き込まれていきました。読んでるうちにだんだん現実との境界線が曖昧になっていくような不思議な作品でした。『夜行列車の夜行であるかもしれず、百鬼夜行の夜行であるかもしれぬ。』
明ける夜があるからこその夜行なんでしょうね。
眠れぬ夜にオススメの一冊です!

きつねの話と雰囲気が似てる。

何が本当かわからない。
そもそも本当とは何か?
不思議な作品で、ラストになるほどワクワクが止まらない。

四畳半神話や夜は短しのような、所謂「森見節」全開の作品も大好きだけれど、『きつねのはなし』に通ずるホラー要素を持った作品における森見登美彦の間合いをたっぷりとった文体も好きです。
五感に訴えかける比喩表現や絶妙に不穏さを伝えてくる、不安感を煽る独特のリズム。本当に引き出しの多い人なんだなあと今回もしみじみ思わされました。

秀作❗️郷愁と怖さがいい感じをかもしております。

ホラー系として括られてしまうのかもしれないけれど、本質はそこじゃないんだと思う。

では何かと問われると、掴ませてくれなかったとしか言いようがない。
それは多分明るくて、そしてドロドロに黒いものだろうから、夜行側、或いは逆側の片面からでは捉えられないのではないか。

僕はヒヤリとしたけれど、ヒヤリとすることしか僕にはできなかった。

今まで読んでいた森見登美彦さんの作品とは、違ったタイプの文体で、期待していたテイストの作品ではなかったものの、知らず識らずのうちに不思議な世界へと引きずりこまれた感覚。読み終えても、なお、「あれ?なんだったったんだろ?」とその世界から抜け出せない感覚が残る。選り好みはあるタイプだとは思う。

夜行と曙光。2つの銅版画が繋げる奇妙なタイムトリップのお話。あとからゾワゾワしてきます。

P204 俺たちは広大な魔境の夜にかこまれている。

読者

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森見登美彦の本

四畳半神話大系

四畳半神話大系

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人生で何度目かの読書熱

薔薇色で有意義なキャンパスライフを送れずいじけるいっぽうの数年を過ごした全ての人に読んでほしい。 この本を読んでいると自分が学部生だった頃を思い出して虚しくなる。しかも、なんだか自分もこういったことをやっていたような気がするから腹立たしい。 そこで、『あぁ、じつに、生き方に工夫が足りなかった。私はなんてまっすぐだったのであろう。』(p.30)などとほわほわ考え、「もし、あの時違う選択をしていたら」、「もし、もう少しだけ運が向いていたら」などと過去を振り返る。 そうは言っても、 『寺山修司はかつて、書を捨てて街へ出やがれと言ったと聞く。しかし街に出て何をしろというのだ、この私に。』(P.220)と思い直すと、結局自分に伝説の至宝「薔薇色のキャンパスライフ」を手に入れる事は出来なかったに決まっていると再びいじけてしまう。 つまり、この物語体験とは、どんな選択をしていたとしても結局代わり映えのしない数年間だっただろうし、自分は自分でしかなかったのだ、という過去・現在・近未来にかけての自己同一性について洞察する極めてE.エリクソン的ライフサイクル体験ができるSF小説なのかもしれない。 その他 『赤ちゃんがおしゃぶりをしゃぶるように箱庭の権力をしゃぶり続け、』(P.47) 『負けてたまるか。 人恋しさに負けてたまるか。』(P.54)

約1か月前

ペンギン・ハイウェイ 角川文庫

ペンギン・ハイウェイ 角川文庫

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mai

((*゚∀゚))

奇妙奇天烈な話だけど、全体の雰囲気がなんだかほのぼのとしています。アオヤマ少年のキャラクターが好きです。少年の冒険をいっしょに応援したくなる気持ちになります。

12か月前

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有頂天家族

有頂天家族

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まこと

二児の父親

人間と天狗と狸が暮らす現代の京都を舞台に、「阿呆の血」を受け継いだ狸の家族の物語。真面目で努力家だがピンチに弱い矢一郎、父の死のショックから井戸に引きこもり蛙の姿から戻れなくなった矢二郎、「面白きことは良きことなり!」が身上の矢三郎、偽電気ブランの工場で働く小心者の矢四郎、四人の子供達と宝塚を愛する母が、絶体絶命のピンチを前に奇跡を起こす・・・という話。 「くされ大学生」「阿呆の血のしからしむるところ」といった森見登美彦の独特言葉のチョイスとユーモア、そして愛すべきキャラクター達がクセになる。 また、面白おかしいだけでなく、最後には温かい気持ちになれる点も魅力。 父・総一郎が長兄に語った言葉が印象的。 「兄弟仲良く! なにしろ、おまえたちには、みんな同じ『阿呆の血が流れている』」

1年前

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