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'20年代のテキサスの西端は、タフな世界だった-パイプライン工事に流れ込む放浪者、浮浪者、そして前科者…本邦初訳。 続き

コメント

表紙の感じとタイトルから戦前の作家ということも知らずに手にとってみた。作風は簡単に言うとノワールかつプロレタリア文学。放浪者、前科者、犯罪者が集まる20年代テキサスのパイプライン工事現場を舞台に、何者かになろうとしている主人公の日々が描かれている。猥雑かつ暴力的な作業現場での過酷な労働、喧嘩と殺人、そして進行する犯罪の計画と主人公の関わり。ダークな作品にも関わらず仄かに希望が感じ取れるところも良かった。作者の他の作品も読んでみたい。面白かった。

読者

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ジム・トンプスンの本

殺意

殺意

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

生きてる間は全く評価されなかったノアール界の大物。最近まで存在を知らなかったのだけど一作読んでみたら面白かったのでまた手にとってみた。これはかなり後期の作品らしくちょっと小慣れてる感があって粗削りの魅力は薄いけれど楽しい作品だった。海辺の街が舞台。ゴシップ好きで街の鼻つまみ者の女を巡る話。街には夫も含めてこの女を殺したいと思っている者だらけ。検察官や顧問弁護士までが殺意を持っているという状態。最後に殺されるわけだけど果たして殺意を持ってる人間のうち誰が、というフーダニット。個々の登場人物の独白の連続で語られていくストーリーが斬新で戦前の作品とは思えない。死ぬ間際に「俺は約10年後に有名になるから原稿は取っておけ」と言い遺したというエピソードもかっこいいこの作家。他の作品もポツポツ読んでいきたいと思います。

29日前

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内なる殺人者

内なる殺人者

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La gazette du Livre

とても偏愛に満ちた書籍ばかりを連…

村田勝彦訳が好き。トンプスンの本は、殆ど読んでいるが、何度も読み返すのはこの本。甘い香りとともに、深淵に落ちていく主人公。安酒場のドストエフスキーの異名を持つ作家。

3年前