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正しい意見を言ったからといって、人は聞いてくれるわけじゃない。大切なのは、「その言葉が聞き手に届いて、そこから何かが始まる」こと。そんな大人の対話法と思考... 続き

コメント

最近読んだ春日 武彦先生の本の中に対談相手として出てきた方、内田 樹さんの本です。初めて読む方です、が、とても楽しく読めました。

どうも内田さんがブログに綴ったものを書籍化したものの中の1冊であるようです。そして大変面白く共感できる考え方でした。内田さんの物の考え方は非常にクールで筋道がはっきりしていて、それでいて分からない事を無理に断定しない(春日先生との対談でも出てきた中途半端な状態に耐えるチカラ)事の考え方に共感いたします。歯切れの良くない考えなり、状態をいかに耐えるか?そのために必要なことは私は「認める」チカラだと考えます。または「引き受ける」覚悟だと。本書の中のまえがきにあたる「たいへん長いまえがき」を一読して頂く事をオススメするのですが、思い切って結論を出すと(本当はこの行為がもっとも良くないのですが、基本的にはこの本を紹介したい気持ちの上でやっています、読んでいただけたら、もっと話しが「早い」のですが)気持ちのよい「正論」にはあまり意味が無い事が多い、気持ち良いスッキリする事ですけれど、あまり意味がなく現実性は薄い事が多い、それは相手に伝えようとしていないからではないか?、相手に伝わらないコミニケーションほど不毛な事はない、またそのコミニケーションそのものが不毛なものとして定着しつつある事は非常に危惧すべきことである、という事だと私は捉えました。

中でも「弱い敵と共存する事を市民の責務」と考える事は衝撃的でした。でもそこにこそ、オトナとは何か?があるのではないかと。対立するものを含んでんの集団を代表する面倒を抱えることが、望ましいオトナや公人なのではないかと。相反する意見の持ち主を切って捨て同胞にカウントしない事のスッキリした気持ちよさに抗うことの重要性と、複雑になってしまうコミニュケーションが結局スキルを挙げることになるのではないかと気付かせてくれたことが良かったです。

また、「呪いのコミニュケーション」は鋭い考察です。沈黙を強いる呪いの言葉を発する者の欲望は、善意や愛情の発露と信じている恐ろしさ。これだけでは判ってもらえないかも知れませんが、興味を持たれた方には是非この章だけでもオススメ致します。最近読んだ春日先生の「『治らない』時代の医療者心得手帳」にも出てくる「コントロール願望」です、こちらもホントにオススメです。でもこの呪いの言葉を吐きやすい方々は想像力がなく、善意であればだいたい許されるという思考回路を持った客観性の無い人である可能性が(私個人の経験からは)高いと思います。だからそんな人々はこの手の本を手に取ったりする確率は、、、低いのでしょうね。

このオジサン的文体というか語り口が、妙に心地よい読みやすさを与えていて私は良いと思いました。もう少しみんなで賢くなろうと努力できれば、住みやすくなると思うのですが。

難しいところは内田さんの意見が届いて欲しい人たちにこの本を読んでもらえるか?というところだと思います。そこが1番難しい、内田さんは上手い方だと思いますが、もっと効率よくならないものか?とも思ってしまいます。

少しでもこの感想(非常に浅い、個人的な感想ですが)に興味を持たれた方なら、オススメです、考える事の楽しさに興味がある方にオススメ致します。

2008年 8月

読者

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内田樹の本

人口減少社会の未来学

人口減少社会の未来学

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michi

積読が多すぎますm(_ _)m

内田樹氏の呼びかけで10人の論客がさまざまに論じた人口減少社会の未来について。ヨーロッパの「反緊縮」潮流に関する論考、AIがもたらす変化へ国民は何にプライオリティを置くべきか、精緻な統計分析による思い込みの払拭、一次生産者たちとの密な関わりなど、どれも密度が高く面白いです。

約1か月前

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村上春樹にご用心

村上春樹にご用心

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Miyabi. ☀︎

*23 ans.

人間には根源的に共通した部分がある。 「世界」に読まれるっていうのは きっとそういう事でしょうね。 外国語に翻訳された文章を再度日本語に翻訳しても原文と同じ文章が出てくる。 根源的に、みんな井戸を抜けるし孤独だしパスタ作るし走るし泳ぐのだ。

3か月前

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変調「日本の古典」講義  身体で読む伝統・教養・知性

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ゆず

動きになる前のものに関心がありま…

“ただ、能が育成するタイプの能力は、今の学校教育では求められてないんです。今の社会の仕組そのものが求めていない。そもそもこの能力の事を何と呼べばいいのか、名前さえ付いていない。  武道であれ、能楽であれ、あるいは宗教的な行であれ、それを育成する効率的なプログラムは現に存在するんです。でもその成果を数値的に考量する手立てがない。だから学校の授業には仕立て用がない”

5か月前

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日本霊性論

日本霊性論

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ゆず

動きになる前のものに関心がありま…

“「空席を作る」という身振りはユダヤ教においては別の重要な宗教概念とつながっています。ユダヤ神秘主義のカバラーには「ツィムツーム」という宇宙創生についての説話があります。”

8か月前