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コメント

他人の心を読めたらどんなに良いだろうと思ったことは誰しもあるだろう。しかし、他人の心を読むことは人を信じることができなくなるということだ。
筒井康隆独特の性的な描写もまた良い。

テレパスの視点を通して、一皮向いた普通の人間の内面のエゴや弱さや欲望が饒舌に描かれていて、おもしろい。
内面がそのまま露わになってしまえば、普通の人間も狂人も大して変わらない。

台風の目みたいに、彼女だけが優しい。

超能力者をフィルターに、人間のエゴをさらけ出す。筒井氏ならではのお話。傑作です。
自分が七瀬だったら、生きていけないな。

七瀬シリーズの始まり。シリーズの中で1番印象に残ってるし、面白いのでおすすめ。少し性的な表現が多いがそれもこの小説の魅力だと思う。

七瀬シリーズの始まり。

七瀬シリーズは全て読んだけれど、これ以外はスケールが大きすぎるのと、非現実的すぎてついていけなかった…笑
これも充分非現実的なんだけれど、家族という身近な存在に焦点を当てているからおもしろかった。

人の心を読み取る能力を持つ七瀬が、家政婦として様々な家に移り住み、彼らの内面を覗いてしまう、という話。
一見普通に見える人や家庭も、その裏には醜悪なものがあることの怖さを感じる。人の外面と内面がいかにかけ離れているのか、ということを考えずにはいられない。
人の醜い部分にスポットを当てているため読後感は悪いが、テンポがよく話も面白いので引き込まれた。

読心能力を持つ七瀬はお手伝いさんとして働いている。仕える先々の家庭の残酷な裏側を垣間見る。
人間の汚い部分が人間不信になるレベルで描かれていました。全てを知る事、分かり合う事が必ずしも良い訳ではないことが分かりますね。

読者

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筒井康隆の本

酒呑みに与ふる書

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付喪神

基本、何でも読みます

2019/04/06 読了 〜あるいは酒でいっぱいの海〜 松尾芭蕉から夏目漱石。江戸川乱歩に折口信夫。角田光代や村上春樹。内田樹と鷲田清一も。 酒の肴にちょうどいい。ちびちびやりながら楽しく読みました。日本酒の話がもっとあったらもっと良かったのになぁ。 装丁が素敵ですね。 〜すべての酒呑みに捧ぐ〜

7か月前

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わたしのグランパ

わたしのグランパ

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萩原

乱読家

びっくりするくらいおもしろい。 最初こそ得体の知れないグランパに不審感を抱いていたが、読み進めていくうちにどんどんその魅力に引き込まれていた。 グランパは読者をも虜にする最強の人たらしなのではないかと本気で思う。 筒井先生の作品を読むのはこれで二作目だけれど、やはりなんといっても文章が巧い。だから頭の中にすんなりと入ってくる。 特にこの作品は話の「筋」がきちんとあって、読者が盛り上がる場面が要所要所に散りばめられている。何回も言うが、純粋におもしろい。こういうのを小説と呼ぶのではないだろうか。 話自体も短いしサクっと読めるので「最近本読めなくなってきたな……」と思っている方はぜひ。

10か月前

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読書の極意と掟

読書の極意と掟

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Taraco-Sell-たらこせる

nigata-saitama,m…

自らの半生を書き起こせ、と言われるとなかなか照れ臭さもあり、虚飾の自分に向き合う辛さも伴うが、愛読書を時系列で紐解くことで思想・哲学をスーッと目の前に出す、という手法は自分のものにしたいものだと思った。今年読んでインパクトを受けたのは「読んでいない本をさも読んでいるように語る本」(タイトルはずっと出てきません)で、そこで感じたのは愛する本を愛する人が手にして読み、歓喜を味わうことは性的興奮をすら凌駕するのではないかとの仮説。変態ですか?中学生の時に手を出した七瀬シリーズを思うところあって四十越えてから再読した。美しき風景と醜い感情との交差の間に間に、ほの見えた哲学のほんの一分がこの自伝的書評に含まれていると思いたい。

約1年前

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