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昭和初期、女中奉公にでた少女タキは赤い屋根のモダンな家と若く美しい奥様を心から慕う。だが平穏な日々にやがて密かに"恋愛事件"の気配が漂いだす一方、戦争の影... 続き

コメント

女中のタキちゃんが語る、戦前から戦後にかけての日々。読了してから、じわじわしてきています。この時代のことをもっと読みたい。

骨っぽいのに艶がある。
映画もよくできてたなぁ。
みんなこの小説を愛しているのね。

昭和初期の東京の暮らしぶりが今と似ていて意外だった。最終章、鳥肌が立った。装丁がまた良い。

昭和が始まった頃から、戦争が終わり少しの期間。女中さんとして、いまならお手伝いさんとして働いた女性の回想、そして現代へ。
恋の話であり、その時代の生活の話であり、戦争の話であり。
女中タキはできる人だと思った。
また、この物語、
当時の生活だけでなく、戦争に向かっていく時代の普通の人の生活が描かれている。
ジワジワと戦争が日常に入ってくるそのあまりにゆるやかに感じる流れ。
ある日突然戦争が起こるわけじゃなくて、
あれよあれよと戦争になって空襲がきて、、、。
だから、怖いと思った。
戦争反対と思っていても、それを掲げて違う波を起こすタイミングはいつだったんだろう。今だ!とゆう瞬間がない。
だから何かが変わってゆく時、それを人は敏感に気づかなくてはいけないような気がした。

戦前から戦後にかけての女中さんの個人史。過去を振り返る回想録という体で描かれていて、年を重ねた人の物語にはその時間の分だけ深みがあるなと感じた。

タキさんのしっかりさ具合に、背中を押されます。
時代背景もしっかりしていて、歴史を知る勉強にもなり、面白いです。

戦前、戦時中、戦後の話ではありますが、戦争の暗さはなく、山形から東京に女中さんとして奉公したタキさんのお話。
とても素晴らしく、映画も見てみたいと思いました。

読者

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中島京子の本

おいしい記憶

おいしい記憶

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ひで

とある会社のIT担当者でしたが、…

読んでいて、お腹が空くという感じまではいかなかった。珍しい人の文章が読めるので、興味を持って読み進められた。

11か月前

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均ちゃんの失踪

均ちゃんの失踪

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hito.N

小泉今日子さんの書評集を読んでどうしても読みたくなった為図書館で借りて読む。予想外の展開がズンズン進んで行く。女たちの強さが気持ちいい。いつのまにか、応援している本でした。

1年前

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ゴースト

ゴースト

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Ken Gauteau

Editor,

どの短編も、怪奇現象に立ち会っていながら、主人公達が怖がっていないという点で、晩年の人間の記憶の自由闊達さを描いた吉田健一の「怪奇な話」とも似ている。山を動かす魔法使いも出てくる「怪奇な話」よりも、さらにこの本は、青年や中年の記憶にも出てきてくれそうな、普通の、ありうる、ひどく納得できる心惹かれるゴースト達が登場する。都市や記憶のそこかしこに私達の意識がグッと引きずり込まれる一瞬を描くのが本当に上手い。

約2年前

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妻が椎茸だったころ

妻が椎茸だったころ

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Ken Gauteau

Editor,

この小説集は奇譚ではなく、リアリズムだと思う。例えばこの本冒頭章の、アメリカの老夫婦と生半可な英語の日本人のやりとりの叙述は「スーパーリアリズム」の域(自分の英語を省みられて苦笑が止まらない)。最終章の梅酒(ああ、美味しそう)や、(珍しい)濡れ場の叙述もそう。したがって、本書の主題章で、妻が椎茸であるというのも、至ってリアルな話であり、凄く良い小説です。僕も(たまにですが)、原木の上、僕の横で風に揺れている「もう一つの椎茸」と、お料理を作っています。

2年前

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