61fiufsnpal

20世紀初頭、写真だけを頼りに、アメリカに嫁いでいった娘たち――。その静かな声を甦らせる中篇小説。百年前、「写真花嫁」として渡米した娘たちは、何を夢みてい... 続き

コメント

写真だけを頼りに新世界アメリカに旅立った日本人の「写真花嫁」たち。
彼女たちを待っていたのは、写真とは似ても似つかぬ花婿や、約束された住まいや仕事とはかけ離れた過酷な境遇、そして差別。
懐かしい故郷、母の元には、帰ろうにも帰れない。
ここで生きて行くしかないという諦めと覚悟を、今度は戦争が引き裂く。

一人称複数の「わたしたち」だけで書かれた物語に、ただただ圧倒される。
まるで詩のように、心地よく、さざ波のように繰り返すたくさんの「わたしたち」。
かつて確かに存在した私の同胞たち。
その手を取って慰めてあげたい同志たち。

最後に、日本人花嫁たちだけでない別の「わたしたち」が語り手となり、気づく。
世界はたくさんのたくさんの異なる「わたしたち」で出来ている。
どれもかけがえのない大切な「わたしたち」で。

その他のコメント

「写真花嫁」と呼ばれた少女たちを待ち受けていたのは、アメリカでの幸せな結婚生活ではなかった。奴隷のような過酷な労働を強いられ、日本に帰りたくても金は無く、差別や暴力に耐え、順応するしかなかった。
何人もの少女たちの苦しみが次々と語られ、その小さな囁きが重なり合い、合唱のように奏でられる。それはあまりにも静かで美しく、残酷な実話だ。

小説でありながら、無数の囁きが束ねられた「わたしたち」の祈りであり、歴史であり、詩である。

読者

C9416021 ddcd 4549 a615 2e95cc0f62acD487fe1c d403 4567 8828 809aeb6f98699b7b10e5 4fb3 4a41 a86b 9a79d145935d10770c70 16d0 4737 b9e4 bd917d3bfb0b89e302dc 61e2 4acf b97e bf2a8c22fa0e8f997df3 7220 420d 8e33 ee2e48d5a7fa5b6a3560 0665 41c4 8f1f 8b39ae0a67f794ac9095 b4e0 41e9 9e11 e1618df0b23c 11人

文芸

永い言い訳

永い言い訳

8f8e22ae 8ee2 48ad 92e7 52fea7a79a7d

J

良い本を沢山出会いたいなぁ

なぜか最後に号泣してしまいました。 タイトルがすごく良いと思いました。 結局人生って短いだけに自分に対する 言い訳は長くなるものだと。

約7時間前

C9c3940b 7ba5 4fb1 ad36 c879a05d3fbb2fc8eb91 21fb 4f06 ad84 304282db8fbfC679b118 7132 4af8 91da 063ee59d4621 50
幹事のアッコちゃん

幹事のアッコちゃん

Cbda7f18 b4b3 417b 9513 712e1d292184

ひろむ

月に7冊以上、年間では85冊読破…

2019/2/21読了 シリーズ三作目。四篇の短編全部にアッコさんががっつり出てくる贅沢さ。 「ランチのアッコちゃん」から続く、アッコさんと〝永遠の部下〟三智子のコンビが特に好きなので、メインではない登場の仕方であっても、四篇全てに三智子も出てくるのが地味に嬉しい。 そして、いつもながら出てくる食べ物がどれもこれも割と普通のメニューなんだけど、間違いなく美味しそうと思わされる描写がすごい。ポテトサラダとかおかゆとか自家製の梅干しとか焼きそばとか。 誰もが思い浮かべやすい普遍的なメニューなのに、アッコさんが選んで届ける料理は、どれも特別美味しそうなんだよなー。

約8時間前

F1ea2c73 e179 442b b27d bcfe29183e51D50f2539 ebd5 4e29 9864 d294f89a05e980d5593d 19b1 49a9 8089 776340a0d15a 14