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中学生の獅見朋成雄はオリンピックを目指せるほどの駿足だった。だが、肩から背中にかけて鬣のような毛が生えていた成雄は世間の注目を嫌い、より人間的であることを... 続き

コメント

新しい作家さんで(もう少し古い感じはしてしまいますが)、独特の文体、リズムを持った作家さんです。
かなりはっきり好き嫌いが分かれる作家さんではありますが。
舞城さん作品はどの作品も水準以上のモノが多いです。しかし、「煙か土か食い物」を読んでしまった読者からは少し刺激が少なく感じてしまう事もあるかも知れません。

しかし、それでもなお、舞城さんにしか書けない小説で、独特のリズムと擬音に更なる鋭さを増しています。ですから、中毒性が高く、最後まで一気に読めます。ただし、導入部が今までの作品より大人しく感じましたので、今までの始まってすぐの、金鎚で頭を叩かれる様な、最初からのツカミは少し弱いかも知れません。

最初に舞城さんの作品としては、どうでしょう?独特のスタイルを感じたい方は最初に「煙か土か食い物」か「熊の場所」をオススメいたします。

変わった、今までに無い物語をお求めの方に、文章のリズムに乗る事の快楽を得てみたい方にオススメいたします。

2007年 4月

読者

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舞城王太郎の本

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昔の記録に

私はかなり好きな作家さんの一人でもある舞城さんの短編集です。かなり好きな作家さんなのですが、残念です、舞城さんには私は評価が甘くなる方だと思いますが、それでもこの短編集は少し行き過ぎかと。最近新作もほとんど出版されなくなってしまっていますが、心配です。 舞城作品の中では福井県の西暁(ニシアカツキという地名、実在するか不明)の作品か、東京の調布市の作品かのほとんどどちらかを舞台にした作品ですが、今回は少し長めの表題作「みんな元気。」と、とても短いけれどこの短編集の中では私のベスト「Dead for Good」が調布作品で、いまひとつ掴みどころの無い短い作品「矢を止める五羽の梔鳥」が西暁作品です。 どの作品も舞城作品にふさわしい擬態語に溢れていて特徴あるものの、作品の中で語られるスピードが非常に速く、また速くするために説明を、描写を、省いている感じが否めません。省くことでヒロガリを持たせる事も出来るタイプの文体もありますが、舞城さんのものは私個人は違うと思ってます。ですから、彼の語りたい内容やセリフに今までの作品にはチカラを感じていたものが、非常にムナシク響きやすくなってしまっていると思います。 一見舞城作品の特徴として大きいのが、擬態語や文体なのですが(それ以外にも本当の特色として、物語の長さや、スピード、そしてキメのセリフなり、登場人物の思考のリアルさ、リアルさから醸し出される虚しさ、空虚感【村上春樹作品にも共通する高度資本主義社会に生きる事からくるどうしようもない、逃れられない閉塞感】、そしてその空虚さを認識しながらも、軽く飛び出す事の出来る身軽さを伴った覚悟など)、絶妙のバランスで成り立っていた説得力の様なモノが無くなってしまって感じました。ただ残虐さのリアリティだけでは無い何かが失われてしまって感じました。語りたいスケールはとても大きくて、しかも割合ベタなモノであるのに、ベタからくる恥ずかしさからも逃れる事の出来ていた今までの作品と比較(どうしても期待が大きいと失望も大きく、それゆえ比較せずにはいられない)してどうしてもチグハグで、スケールと物理的なページ数の少なさにも不満を感じます。テーマと長さもあまりにも無配慮ですし、少し現実離れにもチカラの無さを感じてしまう作品になってしまっていると思います。 だからこそ、残念。 それでも、短くはありますが、チカラ強い短編「Dead for Good」は一読の価値有り。 2007年 7月

5か月前

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風見鶏

好きなものを好きなように

冥王星Oシリーズ最終巻。 舞城王太郎を読んだのはこれがはじめてでしたが、濁流のように一気に流れていく文体の疾走感が癖になります。 が、今まで絶対にかなう筈のない異形のものたちとして描写されてきたものが、そこらへんにいる人狼や吸血鬼になってしまっていいのかなあと少し思ったりもしました。 あと人体楽器のオチが微妙に残念でした。 今までの展開を巨大なハンマーでぶちこわしまくった感じがすごい。突っ込みいれたくて仕方なかった。 展開がばたばたと進んでいくので読みやすいですし、飽きがこない面白い本でした。 個人的には冥王星OシリーズはVとHが好きでした。

6か月前

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towa

1982年生まれ。

10年前の作品だから時代を感じる描写もあるけどそんなの全然気にならない。作品から発せられる超絶なパワーに圧倒されて一気に読んだ。

9か月前

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田原

小説は舞城王太郎、道尾秀介、朝井…

速すぎて水面も走れてしまう人たちが、肉体以外にも様々な枷を外していく。 舞城王太郎の表現、文章とスピード感がマッチした作品。

約1年前