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コメント

1932年に雑誌で中里龍雄が投げかけた「もぐらの嫁さがし」についての問いに熊楠が応答。収められた書物によってそこから導き出す意義の取り方(天の定めた分際を越えるなとか)が異なる民話であることを指摘。その後赤松が特殊部落史を引用しつつ、階級社会を維持するために支配階級が輸入し広めた民話であり、昔ばなしとはそうした性格のものだと続けるあたり、圧巻です。こういう流れ、後からそれぞれの著書で部分的に読んでもわかりにくいんですよね。やりとりを全て収録してくれてるおかげで、当時の誌面に展開された議論を堪能できました。

読者

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社会

たのしいプロパガンダ

たのしいプロパガンダ

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Taraco-Sell-たらこせる

nigata-saitama,m…

タイトル「たのしいプロパガンダ」は主題「本当は怖いプロパガンダ」の意でもある。「戦前の日本人に高い道徳心があったのだとすれば、どうして無責任な軍の高官が生まれたのだろう」との「永遠の0」の矛盾点を突く。さまざまな情報、表現の意図するものを読む思考実験こそが必要と作者はとく。スタンフォード監獄実験でもわかるように、ただ中にいた時、抜け出すのは非常に難しいことを肝に命じていこう。

約13時間前

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シャーデンフロイデ: 人の不幸を喜ぶ私たちの闇

シャーデンフロイデ: 人の不幸を喜ぶ私たちの闇

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fuku

設計事務所勤務ゴミリーマン/元ク…

同期一番の出世頭が大口顧客を怒らせた! 人気タレントがセクハラ疑惑で降板? ああかわいそうに、でも少しだけ(そう、ほんとにほんの少しだけ!)笑みがこみ上げて来たりはしませんか、よくないことだと知りつつも。自分もそういう感情を抱いたことを白状せざるを得ないけど(それも頻繁にというのがまた救いがない)、そういう感情をドイツ語でシャーデンフロイデという。日本語だとネットでいうメシウマというところ。 人間社会に限らず、競争に満ち満ちているこの世においては、シャーデンフロイデは、競争の中で自分が相対的に優位に立ったことに対して人間が感じる快い感情であるらしい。しかし、そうした快感も、妬みを覆い隠すような形で正当化されてしまえば凄惨な犯罪へと容易に転化するという。例えば、ナチスのユダヤ人虐殺のような。にわかには信じ難いけれど、ユダヤ人は劣った存在などではなく、優秀であるからこそ排斥すべきであるという理屈は明らかに妬みから生まれたものだろう。 明日は我が身と思いながら、自戒の念を抱きながら読む本。

3日前

心の文法―医療実践の社会学

心の文法―医療実践の社会学

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Shun

普段は帰宅後に、休みの日は散歩し…

感情や記憶は、個人の能力に還元されやすい。その考え方に基づき医療も行われやすいのだが、一方で医療とは、患者と医療者が向かい合い、互いに感情や記憶を交錯させる場面でもある。著者は、診療場面を丁寧に記述することで、感情や記憶というものを説明しようとするときに寄って立つべきは我々の生活そのものであることを述べようとしている。試みが成功しているかというと微妙で、一分で辿り着ける目的地にわざわざまわり道して向かっている気がしてくる読み心地。ものすごく、読みにくい。しかしそのくらい実はたどり着きにくい目的地なのだな。

4日前