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1979年、リビア。反体制運動のリーダーだった父がエジプトに亡命。だが11年後に拉致され、消息を絶った。2011年、カダフィ政権が崩壊。息子のヒシャームは... 続き

コメント

ピューリッツァー受賞作ということで手にとってみた。ずっと外国で暮らしていた作家がカダフィ政権の崩壊に伴って祖国リビアに帰国するという話。作者の父親は元軍人でカダフィがクーデターで政権を獲った際に外交官になり~カダフィはライバルになりそうな軍人を外交官にして一種の国外追放にしたらしい~その後、職を辞して帰国、貿易商として成功するとその資金をもって反政府活動を行った結果、亡命せざるをえなくなった。作者が大学生の頃、その父親が亡命先のエジプトで拉致され行方不明となってしまう。父親の行方を追求するキャンペーンを行っていた作家にとってはただの帰国ではいのだ。裕福だけれども常にリビアからの刺客のことを意識しなければならなかった子供時代の話と帰国してから大勢の親類達~その中には父親に連座して長く収監されていた者が何人かいる~との交流が折々にリビアの歴史なども交えて描かれている。人生の大半を国外で暮らし、欧米で作家として成功、欧米人のパートナーまでいる身でも自分たちの一族に過酷な運命を課した祖国への思いはあるものなのか、と思った。父親の行方を追求するキャンペーンで当時のリビア政権とも付き合いのあったロスチャイルドから紹介されたカダフィの穏健派の次男とのかけひきは特に興味深かった。いろいろ考えさせられる作品でした。

読者

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ニックス

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

話題になった短編小説を一作出した後は鳴かず飛ばずで今は大学で文学を教えている主人公のもとに、幼い頃に出奔して行方知れずとなっていた母親が大統領候補に石で襲いかかったという知らせが入って…というあらすじを見た瞬間に読みたくなったので手に取ってみた。母親のことには一切触れたくなかった売れない作家だが出版社から受け取ったアドバンスの返還を求める訴訟を起こすと脅されたので渋々、母親と接触し犯行に至る経緯をさがることになったのだが、という話。ベトナム戦争からイラク戦争、トランプの出現までを盛り込んでなおかつ地理的にはシカゴ、ニューヨークからノルウェーまで。いろいろ盛り込んだ結果700ページ超の大部になってしまっているけど破綻することなく実に読ませる。読み応えがあって面白かった。アメリカ文学が好きな人にはおすすめできます。

約15時間前

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カフェ、はじめます

カフェ、はじめます

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shuri

主婦

ひょんなことから、古民家に暮らす80代老人の睦子と知り合いになったいさみ。 睦子の糠漬けと、懐かしく可愛らしい外観の古民家に惹かれ何度かやりとりをするうちに、この土地が売られ、家が取り壊されるかもしれないことを知る。40代女一人暮らしで真面目に生きてきたいさみは一世一代の行動に出る。それは、ここを借りてカフェを開くというもの。全くのど素人のいさみと友人の二人三脚で、カフェ開業までの珍道中がハラハラしながらも、リアルすぎてなかなか勉強になる。このカフェのおにぎり、食べてみたいなぁ。

約16時間前

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本当の翻訳の話をしよう

本当の翻訳の話をしよう

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オールドファッションドボーイ

ボロは、着てても心は、錦

我々は、なにげに、翻訳本を読んでいるけど、そこには、なみなみならない努力とどうしようもないセンスの良し悪しがあるんですね。勉強になりました。それにしても、最近、妙に村上春樹もどきの文章を目にするのは、私だけでしょうか。

約16時間前

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ガウディの伝言

ガウディの伝言

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Takuya Yamamoto

島根県/双子/福祉職→総務課 本…

今も昔もサポートしてくれる人の存在はとても大きいのだと感じた。来週、サクラダファミリアを見に行く。楽しみだ。

約19時間前