51ld187r4il

遠方の息子に会うため老夫婦は村を出た。戦士、少年、老騎士……様々な人々に出会いながら、ふたりは謎の霧に満ちた大地を旅する 続き

コメント

日々の暮らしの中で読むので、
6世紀頃のブリテンと21世紀の日本行き来に苦労しました。

互いを思いながら旅する老夫婦に羨ましい気持ちになります。荒涼とした大地の中をあんなに恐ろしい思いをしながら進むのは私たちには難しいだろうな。いや無理だ。

記憶が薄れるからこそ思いやれるのでしょうね。
***
読後3時間経過。

本の世界から抜けきれなくて色々考えてると、どんな事も忘却できれば人は善人でいられるのかもしれないのかしら?

一不幸な事も受け止めて根にもたずの心が保てたらいいのだけど、そんなにできた人はあまりいない。

じゃあ忘れる事が出来れば人々は幸いな関係を築けるのかな?
と思う

その他のコメント

記憶と忘却。記憶も忘却も私、貴方、彼、彼女による日常の営みであり、その記憶、各々の主観により様々に変容するそれら記憶は「事実」を「史実」に変える。
アーサー王という実在、不在が未だ解き明かされてはいない伝説の人物が亡くなってしばしの物語。
この物語、歴史の主観は誰のものなのか。語り部は?アクセル、ベアトリス、ガウェイン、ウィスタン、エドウィン、常に三人称の登場人物。最後の最後、唐突に現れる一人称。その存在。その役割。
示唆的な登場人物達と彼らの会話、行動は一読だけでは読み取れない意味が散りばめられている。いつかの再読必須。読み終えた誰かと語り合いたくなる一冊。

忘却の霧が愛の本質を温めあえるのだとわかっていても、人間は残酷な記憶の真実を求めようとする。

物語はファンタジーというメタファーではない。

時代が求めればアーサー王は英雄だが、虐げられた者にとっては残虐な敗北者に過ぎない。

そのような背景をひた歩く老父婦の姿はあたかもジャコメッティの彫刻のように。

読者

9807894d c4af 4d2f a85e b7f8185c4ef4Icon user placeholderD4f58d88 cacc 444e 98ed e78a0362b8f018943e7e d96b 475d b5a0 61f8c42443a811afb8da 1bf6 4272 bc30 39ed2c854032Icon user placeholderEe751934 df40 4fe9 af13 98e2e9c1113f2f8adfe8 5ccc 42cd af96 db7c71bb3d45 25人

カズオ・イシグロの本

浮世の画家

浮世の画家

B0fb326e aa55 4ad1 a342 aeb0088fc3ba

mia

つぶやきは基本的に内容が\ナイヨ…

「あなたと同じ日に生まれた著名人の本」として友人からの誕生日プレゼントで手にした本。 実際には1つだけであろう場面を、これまで主人公が関わってきた人たちとの記憶を思い出して、色んな場面に展開していく。 こんなことがあった、あんなことがあったと、悪くいえば話が進まない。きっとこの主人公との会話は本当に止まらないんだろうと思う。

16日前

9727e8b0 10dd 4c31 b733 85abb59bdfbbB67c853a d9fe 49ee ace7 fb82be84a225Da89d462 9367 4b41 968a 24fe70ba9057 8
充たされざる者

充たされざる者

F37a7b3a 68ca 4679 820d be410780daf9

さそり座

本当にずっと充たされない。 邪魔が入ったり他のこと思い出したりして何にも先に進まない。眠れないし食べられない、気持ちは焦るばかり。 初対面と思っていたら知り合いだったり、遠いはずの場所と場所が繋がっていたりするところが夢の中の話のよう。 聞こえるように嫌味を言われたり、自分だけが把握していないことがあったりして窮地に立たされる悪夢を見続けている感じ。 充たされそうな場面で終わるが、それもちょっとあやしい。 元気な時に、なるべく広く日当たりのいい場所で読むのが良いかもしれない。

8か月前

24d7722a d09b 4caa 987c d8850f1ffd0040deeedb c1a3 44e2 8f16 b81c4d19201fIcon user placeholder
わたしたちが孤児だったころ

わたしたちが孤児だったころ

D12499a3 7577 4a9e 9ed0 5c28fedebfaf

Ryuji

楽器メーカーで、音楽関係の仕事を…

ミステリーと幼年期の淡いノスタルジアが並列で描かれ、最後に現実と直面する。現実に放り出されてからの人生(親から離れ孤児になること)が本当のスタートなのだ。

約2年前

11afb8da 1bf6 4272 bc30 39ed2c854032Ed17a1f0 2f50 42ec a243 e8163423603fPicture
遠い山なみの光

遠い山なみの光

B28d8472 e447 4a77 ba3d b9897eb56eca

あなご

教育と心理の仕事。1987生

読後感さらり。池澤夏樹解説にあるように、カズオイシグロは自分の気配を消せる作家だなあと。会話のすれ違いは腹立たしくなる程に見事だった。

2年前

C2348fbc d531 4c77 8c6e 92dad8b8229e2c2a0c64 6c1f 4af7 8c54 e72c2224df6f951c17be fdcf 4ec3 88a5 a0df705497cb 8