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遠方の息子に会うため老夫婦は村を出た。戦士、少年、老騎士……様々な人々に出会いながら、ふたりは謎の霧に満ちた大地を旅する 続き

コメント

忘却の霧。憎しみ、憎悪を忘れることでできたら温和な生活を送れるのか。それが幸せな人生なのか。なかなかに奥深いですね。

その他のコメント

記憶と忘却。記憶も忘却も私、貴方、彼、彼女による日常の営みであり、その記憶、各々の主観により様々に変容するそれら記憶は「事実」を「史実」に変える。
アーサー王という実在、不在が未だ解き明かされてはいない伝説の人物が亡くなってしばしの物語。
この物語、歴史の主観は誰のものなのか。語り部は?アクセル、ベアトリス、ガウェイン、ウィスタン、エドウィン、常に三人称の登場人物。最後の最後、唐突に現れる一人称。その存在。その役割。
示唆的な登場人物達と彼らの会話、行動は一読だけでは読み取れない意味が散りばめられている。いつかの再読必須。読み終えた誰かと語り合いたくなる一冊。

忘却の霧が愛の本質を温めあえるのだとわかっていても、人間は残酷な記憶の真実を求めようとする。

物語はファンタジーというメタファーではない。

時代が求めればアーサー王は英雄だが、虐げられた者にとっては残虐な敗北者に過ぎない。

そのような背景をひた歩く老父婦の姿はあたかもジャコメッティの彫刻のように。

読者

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カズオ・イシグロの本

浮世の画家

浮世の画家

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mia

つぶやきは基本的に内容が\ナイヨ…

「あなたと同じ日に生まれた著名人の本」として友人からの誕生日プレゼントで手にした本。 実際には1つだけであろう場面を、これまで主人公が関わってきた人たちとの記憶を思い出して、色んな場面に展開していく。 こんなことがあった、あんなことがあったと、悪くいえば話が進まない。きっとこの主人公との会話は本当に止まらないんだろうと思う。

8か月前

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充たされざる者

充たされざる者

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さそり座

本当にずっと充たされない。 邪魔が入ったり他のこと思い出したりして何にも先に進まない。眠れないし食べられない、気持ちは焦るばかり。 初対面と思っていたら知り合いだったり、遠いはずの場所と場所が繋がっていたりするところが夢の中の話のよう。 聞こえるように嫌味を言われたり、自分だけが把握していないことがあったりして窮地に立たされる悪夢を見続けている感じ。 充たされそうな場面で終わるが、それもちょっとあやしい。 元気な時に、なるべく広く日当たりのいい場所で読むのが良いかもしれない。

約1年前

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わたしたちが孤児だったころ

わたしたちが孤児だったころ

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Ryuji

楽器メーカーで、音楽関係の仕事を…

ミステリーと幼年期の淡いノスタルジアが並列で描かれ、最後に現実と直面する。現実に放り出されてからの人生(親から離れ孤児になること)が本当のスタートなのだ。

2年前

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遠い山なみの光

遠い山なみの光

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あなご

教育と心理の仕事。1987生

読後感さらり。池澤夏樹解説にあるように、カズオイシグロは自分の気配を消せる作家だなあと。会話のすれ違いは腹立たしくなる程に見事だった。

約3年前

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