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「風景」や「景観」とも訳されるランドスケープへの新しい視点を気づかせてくれる。「里山セット」、「フィルタリング」されざるを得ない地図 内部を流動化するための外部の武骨化、どれもなるほどと膝を打つ。
「里山セット」とも呼べる「浅間山古墳」の農地利用、墳丘の周りは水田、墳丘段上の前方部は段畑、後円部は薪炭林という地形の読み取り方というかこれは地形のブリコラージュとでも言うべきかそれが古墳の形状を1500年も維持させるという制度を超えた人間の営みのしぶとさが面白い。
「無骨な躯体が内部のツルツルな滑らかさを支えるという構造は、道路や鉄道をはじめ、排水溝や水道管や銃まで、なにかを素早く『流す』ためのさまざまな施設や器具に見られる。外部の構造体は頑なに無骨であることによって、内側の流れの状態をよくすること、つまり『流れてきたものが速やかに流れ去ること』を支えている。また、そのように頑なであることによって、外側の構造体は滑らかな内部と周囲の環境とを隔絶している。内側と外側、それぞれにあるものの様態に注目するなら、この隔絶によって分けられているのは、ものが動くスピードである。滑らかな内部は、滑らかであることでそこに『流れる』ものの速度と量を調整している。この隔絶はまた、内部を流れるものが外部環境を巻き込むことを防いでいるとみなすこともできる。高速道路の自動車たちも排水溝を流れる水も、そこに閉じ込められることによって周囲の土地への影響をなくしている」P.168

ランドスケープの方々と仕事をして楽しいのは、僕らが土地を見る視点よりもはるかに広範囲で捉える姿勢で、江戸時代からの文脈だったり、遠くからの起伏の流れだったり、30年後の風景だったり。この本にもそんな視点が密度高く詰まっていて、とても楽しく読みました。

読者

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アート

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とにかく、僕がデュシャンの本を読んだり、美術展に行くのは、この本の帯に書いてあるこの言葉に尽きるのである。『「現代アートの元祖」といわれながらも、何を考えているのだかよくわからないアーティスト。』この本で手に取るようにわかるんだって。本当?

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僕はベーコン

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恋人ジョージ・ダイアーの肖像画、そして最期のトリプティクにとんでもない恋愛とその終わり方に胸かきむしる気分があらわれてくる。それが表現物。後の評論家がアブグレイブ刑務所の酸鼻の写真とベーコン絵画を比較する言葉を出していたが、そこかー、人間の肉でしかない姿になるときをベーコンは見ていたことを自分も考えたりする。しかし、彼の若い人に残した言葉は美しい。「常に襲いかかる情報の爆撃に、決して屈してはならない。君たちはそれを受け止め、そこからひとつの世界観を築く能力を身につけるのだ」。価値観をすり合わせもせず吐く「人それぞれ」、なんてくそっくらえ。地球に生まれ落ちた辛さと幸福を大地踏みつけて俺たちは生きるしかない。

14日前