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1944年、空挺部隊のコック兵となった19歳のティム。過酷な戦いの間に、気晴らしで仲間とともに「日常」で起きる事件の謎解きに興じるが──気鋭渾身の初長編。 続き

コメント

戦争の哀しみ、虚しさが詰まったミステリ。エピローグの余韻にぐっと来ました。映画プライベート・ライアンを思い浮かべて読みました。

いつ読むの?今でしょ( 古

直木賞候補キター!!

若いアメリカ兵たちの戦争(第二次世界大戦)という「非日常」の「日常」を描いた物語。
ちょっぴりミステリ要素もあり、戦友たちとの友情物語でもありながら、所々に描かれる戦争の悲惨さの描写には「この作品は戦争を描いてるんだ」ってハッとしてしまう。
主人公ティムのおばあちゃんが素敵なキャラクターで好き。チンパンジーの落書きのエピソードがとても印象的。
戦時中なので作中に出てくる食べ物は正直おいしくなさそうなんだけど、回想で出てくるおばあちゃんのお料理はすごくおいしそう。

本当に本当に面白かった。
コック兵として出兵したティム。仲間たちと共に戦場での様々な〈日常の謎〉を解く。前作と雰囲気は大きく違うが、作者の持ち味(異常な知識量からくる異常な表現力)は健在。ミステリのみで考えると物足りない部分もあるが、豊かな描写にさりげなく埋もれた謎解きのヒント・連作ならではの章を越えた思わぬ伏線の張り方は見事。
不味そうで美味しそうな調理描写、個性豊かで愛着が持てる登場人物たち、軍での忙しない日々─。そんな〈日常〉も戦争に深入りするにつれ無情で残酷なものへと変わっていく。そして主人公が自分の罪、心の奥深くにあるエゴにまで考えを巡らせるのが良い。
物語との距離が分からなくなるほど黙々と読み進めた。面白い面白いと読んでいたのに、読後は大きな喪失感でいっぱいになった。

主人公が特殊兵の軍コックになり、戦地で戦友と過ごす日々のなかでふと沸いてきた謎を解決していく様を綴る青春戦記小説です。面白かったです。
タイトルから受ける印象ほどコックらしいことをしていないなあと最初は思っていましたが、話が進み戦況が悪化するにつれて前の章で出てきた些細な食べ物、飲み物を思い出すことが多くなりました。
例えばソーセージと林檎をローストしたものだったり、少女につくってあげた芋をラードで揚げてチーズと魚の缶詰をかけたものだったり、敵の兵糧を暖めるシーンだったり、塹壕のなかで飲むあたたかなコーヒーだったり、敵の将校が寒いなか背中を丸めて啜ったブランデーだったり。
食べることは生きることだと思うので、人が紙切れみたいに死んでいく戦場でこそ食べることは映えるのだなと思いました。
序盤はまだ軽く、皆でわいわいとやっている様がいとおしかったですがそれだからこそ終盤の悲しさが胸に来ます。
最後主人公が親友の手を借りて成し遂げた作戦はすごくいいなとおもいました。

16.03.16

残虐のリアルさが凄い

戦争の最前線を体感するとどうなるか

おそらく平和でも人間は何らかの強い刺激を求め続ける

表紙にとても惹かれるんだよねえ。

読者

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深緑野分の本

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湖畔でぼーっと暮らすのが夢です

庭園オーブランで姉妹が死んだ。姉を殺したのは、監禁され醜く衰弱した悪鬼のような老婆。オーブランでかつて何があったのか─。残酷描写があるのに世界観が美しい。レトロな調度品の描写もいいよ。あと少女達の耽美な関係性に萌える。

3か月前