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「数学を通して世界をわかりたい」。30歳、若き異能の躍動するデビュー作! 思考の道具として身体から生まれた数学。ものを数える手足の指、記号や計算……道具の... 続き

コメント

理論の発展ではなく、数学する人間に焦点をあてた本。ギリシャ時代に始まり年代を追っていて、最後に到達するのはアラン・チューリングと岡潔といういずれも独特な数学者。とくに計算からコンピュータへの橋を渡したチューリングの物語が印象的です。

数学なんて苦手で…でもなんか惹かれたので手に取った。読んで良かった。数学をこのような形で表現することで見えてくる世界はとても心地よい。

澄みきった文体に心まで洗われる。数学の世界を全く違う次元で見せてくれる本でした。

P12 数学では、まず1があり、そこに2が続くけれど、人間の一生のはじまりにおいては、2と1とが同時に到来する。

チューリングと岡潔の人生の物語だ。

数学を通して「心」を探し求めた二人の数学者を、好きになってしまう。

一見別物に思える数学と人の身体・感覚は密接に結びついている(数学は身体の能力を補完する)というようなことがテーマ。
数字の発明や数学の歴史、岡潔やチューベルトといった数学者の話など、文系の自分には難しいところもあったが、基本的には楽しく読めた。
本筋ではないが、トレス海峡諸島の数の数え方は想像して笑ってしまった。

とても装幀の綺麗な本で、色、紙の質、レイアウトが本を買わせ、満足感をくれた。

そしてそこ内容もなんと楽しいことか。休日に読むのにもってこい。平日の疲れが取れて、英気を養えた。数学の進化を、身体から抽象へ、人から機械へ、思考と行為をつなげ、思考そのものだけでなく、思考的文脈を重視することで身体へと戻って、話は結ばれた。ゼロからではなく、ゼロまでの重要性。芸術家のごとき魅力的な数学者の話と数学の話は読み終えても、興奮を覚えている。

引用

> その数学に、新たな意味を吹き込んで行くこと。数学の形式を、ただ受容するのではなくて、それを文化として根付かせ、そこに自前の思考的文脈を与えてやること。とかはそこに向かって挑戦した、数少ない日本人ではないかとおもう。

数学に愛を感じずにはいられなくなる。「数学において人は、主客二分したまま対象に関心を寄せるのではなく、自分が数学になりきってしまうのだ」。

人間と数学の歴史を追いながら、現実世界や人の身体と密接に関わる数学世界を紐解いていく。

数学は単に結果を導くためだけにしているように思われていますが、直感や感覚などという曖昧で頼りないものを大切にしていることがわかりました。
「人間もまた自然法則に従う一つの機会に過ぎないのだとしたら、どうしてそこに自由な意思を持つ魂が宿るのか」という文が印象深かったのと、荒川修作の死なないための哲学が魅力的でした。

第15回小林秀雄賞受賞!

以前札幌で著者のトークイベントがあり、参加しましたが、知的好奇心をくすぐられるものでした。その時「いつか大きな仕事をする人」という印象を受けました

こんなに面白いとは。
海外の数学エッセイのような。

読者

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森田真生の本

数学の贈り物

数学の贈り物

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kasa

旅行や食に関する本、 海外文学、…

以前に森田さんの講演会に行き、数学者が集まる場では素数の番号から靴箱のカギがなくなるとか、楽しかったのを思い出した。 『数学する身体』の時はたしかお子様が生まれたばかりかその直前だったと思うが、この本では成長していくお子様のそばにいる森田さん、という視点で数学に絡んだ話も読める。 「言葉はもちろんコミュニケーションの道具だけれど、それ以前に自己を編む糸である。〜何かを伝えるだけでなく、世界を生み出すことだ。」 語学も数学も新しい発見があった。

23日前

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アリになった数学者

アリになった数学者

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半井志央/Shio Nakarai

ずっとずっと本を読みたい @s…

すごく好き。 脇阪克二さんの絵もぴったり。 「たくさんのふしぎ」は変わらず素敵だ。面白い。 アリになるという発想と世界観の作り方が、漫画家さんや小説家さんの思考の順番と違いそうなところがまた面白い。森田さんならではの世界観。

2年前

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