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壊れかけた三人が転がるように行きついた、その果ては?人生の転機に何度も読み返したくなる、感涙の物語。 続き

コメント

読了。
「ふがいない僕は空を見た」の次に読んだ本が今作でよかったなと思う。

前作もこの本も、みんな登場人物はどうしようもなくふがいない。何より由人があまりにも普通で、自分にどこか似ていて好きだ。由人の気持ちはすごく分かるし、野々花にも正子にも、抱える事情があって一生懸命生きてて愛しく思う。
そして最後の「だけど僕は死なない。たぶん。」という言葉にこの本の全てが表されてると思って、窪さんの文章は本当にすごいなと思う。
こんなに文章が生きてて、感情が入ってくるだなんて魔法だなと感じた。

窪さんの作品を読んでると、人間には希望が必要なんだなと思う。
日常の中には、つらいことや苦しいこと、悲しいことがあって、友達や家族に励まされて、またバカなことで笑って、ちょっとしたらまた他のことで悩んで……そういうものを抱えてみんな生きている。
人生はそのサイクルだ。それでも明日は来るし、一日を過ごしていく。

生きるということが希望なのかもしれないなと本当に思う。
だから、生きなきゃ。

すごく不思議な話だけど、最後がぐっとくる…何年か経ったらまた読んでみたい。自分がいるステージによって、感じるものが違いそう

『ただ「死ぬなよ」って、
それだけ言えばよかったんだ』
それで充分だ。
いつでも言えるのに伝えられない言葉が、
実は重要。
小さな世界で息詰まって

目の前の
『死』

しか考えられなくても、
広い世界を知ると、これっぽっちの事だと向き合えるのかもしれない。
報われない何かに絶望する前に必要としてくれる何かに向き合う努力には価値がある。

3人の登場人物それぞれが、息苦しい家庭のなかで 生きていて、読んでいてこころが重くなった。

最後に出てくるクジラが3人に重なって、3人をぎゅーっと抱きしめたい気持ちになって、ぽろぽろと泣いてしまったよ。

この作者さんの作品、ぜひともまた読みたいな。

読者

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窪美澄の本

さよなら、ニルヴァーナ

さよなら、ニルヴァーナ

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ワンダフル

本屋さんと高校野球が好きです。

窪さんの本は今まで何点か読んでいて、新刊を書店で見かけて、しかも最初のページに『書店員』の文字を見つけて、これは!と思って買いました。 内容は、、今まで読んだことのある窪さんの小説とは違ったとだけお伝えします。

2か月前

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じっと手を見る

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なかむう

小説が好き。

淡々とした日常の中の不安と孤独感。よるべのない人たちの話。自分の居場所を探す話。「よるのふくらみ」が好きな方はたぶんこの話も好きなんじゃなかろうか。

3か月前

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