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コメント

中世アナトリアの叙事詩である『デデ・コルクトの書』を元ネタにした小説。作者を思わせる語り手による叙事詩のヴァリアント発見の謎めいた経緯から物語は始まる。
異本はオグズと呼ばれる遊牧国家におけるスパイ騒動の内幕を明かすもののようで、王たるハーンと詩人でありシャーマン、そして叙事詩の作者でありまたこのヴァリアントを残した張本人とされるコルクトらがオグズ内の有力者を尋問していく。そしてその話の中に別の王と王の替え玉による別の物語が挿入されていく。
元ネタを読んだことがないのでなんとも言えないところもあるが、こうした架空の書物をめぐる物語の面白さは元ネタにあまり関係がなく、そうした書物をどうもっともらしく見せるかがキモなところもあって、そういう意味で言えばなかなか面白かった。
聞けば筆者は元ネタの有名な研究者だそうで、さもありなん。
しかし、ハーンの語りを読んでいると、どうも男塾塾長の絵がチラついてしょうがない。マンガ化する(しないと思うけど)場合は確実に江田島塾長だなー。

読者

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文芸

虚像淫楽

虚像淫楽

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taboke

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晩春の夜更け、聖ミカエル病院に瀕死の女性が担ぎこまれた。女はかつて病院で看護師を務めていた森弓子で、昇汞を呑んでしまったという。千明医学士は手当てを始めるが、弓子の肢体に数条のみみず張れを発見する。直後、弓子の夫が同じく昇汞を呑んで自殺。夫婦に何が起こったのか?刻一刻と弓子の様態が悪化する中、驚愕の真相が明らかになる…(『虚像淫楽』)。探偵作家クラブ賞受賞の表題作を含む初期ミステリー傑作選。

約12時間前

海市

海市

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リジチョー。

NPO法人読書普及協会リジチョー…

さすがは福永と云わんばかりの繊細さが、作品冒頭から表されている。 蜃氣楼のように現れた安見子の描写が、兎角これまで読んできた小説のなかで最も好きである。 戀というよりは愛に天秤がやや傾いた小説は、蜃氣楼そのものである海市と相似律に、堕していく。 解なき連立方程式。 されど解ありと読者まで望むのは、愛が思考の限界を越えてゆくことを無意識に欲しているからではあるまいか。 #kodotenco

約22時間前

おじいさんに聞いた話

おじいさんに聞いた話

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

動物を主人公にした作品で母国オランダではかなりの人気を誇る作家とのこと。「ハリネズミの願い」という作品が日本でも売れたらしくその関連で翻訳されたらしい。作家自身が祖父から聞いた話をまとめたもの、という形態だが実際には「いかにも祖父が語りそうだった物語」という完全な創作らしい。作家自身にもボルシェビキを嫌って故郷サンクトペテルブルクからオランダに逃れた祖父が実際にいたらしく。ロシアでは何一つまともなことは起こらないという感じのおかしくもどこか物悲しい物語の数々。どんよりした感じが無くて悲しくて辛い話ばかりだけどさらっと読めてしまう。これはいい作品でした。

1日前

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