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コメント

もし著者が、半世紀も前の外国の山岳事故について解明を試みなかったら、この事故は間違いなく謎のままだった。遺族や捜査関係者はもちろん、本人たちでさえ、なぜ自分が死んだのかはわからなかっただろう。あらゆる学問の進歩は、より良い生活環境のためのものとばかり思っていたが、過去の無念を晴らすことにもつながる。
膨れ上がる老齢人口に伴い年金問題に頭を抱える日本社会だが、これから育つ子供たちのことも考えなければならない。子供たちの翼を折ることなく、学問にはげめるような未来であってほしい。(だいぶ着地点がずれました)

その他のコメント

冷戦真っ只中のソビエトの山中で、経験豊富な9人の大学生トレッカーたちが不可解な死を遂げた。リーダーの名前をとってディアトロフ峠事件と呼ばれる。
この事件はネットなんかで見るとほんとに謎だらけで、原因も雪崩や強風といった自然現象説から軍の新型兵器の実験に巻き込まれたとかいう陰謀説、さらにはUFOなどのオカルト説まで喧しいけれど、先入観なしに事件の実地に足を運び、生き残り(体調不良で途中で引き返した)に話を聞き、その原因に到達したと思われるのがこの本。
ネットで見てるだけだと不可解でも、専門家に聞いてみればありふれたことというのは多数あるが、この事件で謎とされた部分のうち、ほとんどはそんなことだった。ただ検証が足りなかっただけだったわけだ。そして、最後の最も謎とされる部分にも、科学的に妥当なで多分最終的な結論が与えられる。
アメリカ人の著者は貯金が底をつき、クレジットカードも限度額まで使ったそうで、そこは悲壮感いっぱいながら、ぶっきらぼうながら不思議に優しいロシア人たちとの交流も楽しく、上質なノンフィクション。

冷戦時代のソ連であった謎の遭難事故にとりつかれたアメリカの映像作家がその謎に迫った作品。冬のウラル山脈にトレッキングに出かけた大学生達9名。彼らは切り裂かれたテントから1キロほど離れたところで氷点下の雪山なのにろくに服も着ておらず靴も履いていない状態で、しかも何人かは大怪我しており一人は舌がなくなって発見された。しかも一部の遺体からは放射能が検出され、という事件で今に至るまで真相は明らかになっていない。冷戦時代の事件ということもあって西側にはあまり伝わっていなかったのだが、偶然の経緯でこの事件のことを知ったアメリカの映像作家は生まれてから一度も雪山に近づいたこともないのに真相に近づくためにロシアに渡り、事件の調査とともに雪のウラル山脈にも入る。そうした努力の甲斐もあって真相に近づくのだが…という作品。よくまとまっていて読みやすく彼が突き止めた「真相」もそれなりに説得力もあるのだけどちょっとあっさりしてるかな、というところと、もう少し検証できたのではないかな、と。コンピュータシュミレーションとかで検証できるのでは、という気もするのででこの説、きちんと検証してもらいたい。それにしても最終章はジャック・ロンドンっぽくてなかなか身に迫る怖さがあった。読物としてはかなり面白かった。

読者

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ノンフィクション

長宗我部

長宗我部

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土川 正夫

よろしくお願いします。

「ちょうそかべ」ではなく「ちょうそがべ」、関ヶ原後、家康も少領くらい与えてもと思いますが、何か理由があったんだろうなあ、。

4日前

聖地サンティアゴ巡礼 増補改訂版

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立命館大学

ジプシーは素晴らしい場所には1日しかいない、それはその場所を日常ではなく永遠にするため。巡礼で大切なのは宗教ではなく、ここで神の何かを感じるかです。そしてあなたは巡礼者と出会っても、名前や出身地、職業、歩く目的など何も聞く必要はありません。ただあなたが声をかけていいのは、足の具合や体調を聞くことだけです。

5日前

誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち

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Takuya Yamamoto

島根県/双子/福祉職→総務課 本…

普段の生活の中では知り得ないことが、読書を通じて分かることがある。虐待や虐待を取り巻く環境について、表面的には知っているつもりでいても、当事者の気持ちを深く考える機会はなかなか持てないものだと思う。 どのような事情があって暴力を振るってしまうのか、暴力を受けた子にはどのような影響が出てくるのか。 本の中に出てくるのは、あくまでも著者が関わった範囲での何人かの人たちではあるが、実際にどのような生活を営んできたのかをリアルに知ることができたように思う。 読みやすく、ペラペラとページをめくることのできるオススメの本。

5日前