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四半世紀の時を経て書き続けられた、泥棒探偵バーニイ・ローデンバーシリーズの最終巻が遂に刊行! 相棒キャロリンとの小粋な会話や、愛猫ラッフルズ、悪徳警官レイ... 続き

コメント

巨匠ローレンス・ブロックは複数のシリーズを持っているがこれはその中でも一番軽妙なもの。主人公は言わば本格派の泥棒。不在の家に忍び込んで目当てのものだけ盗み出していくという。長い稼業の中でいろいろあってマンハッタンにビルとその中にある書店を手に入れて猫と書店で過ごし、昼は近所でトリマーをやっているレズビアンの友人とテイクアウトのご飯を一緒に食べ、たまに夜は歩いていける馴染みのバーに二人で行くという優雅な生活を送っている。本作では依頼を受けてフィッジェラルドの生原稿を盗む話と、金で買える最高のお巡りと主人公が呼ぶ警官から協力依頼された老女の不審死の調査が並行して進み最後は、という話。まぁ正直なところミステリというよりスタイル小説という感じで好き嫌いは分かれる感じ。特段の盛り上がりも無いがこれがシリーズ最終作だとか。アル中探偵スカダーと殺し屋ケラーのシリーズも終わったみたいだし…かなり寂しいがもう作家引退ってことなんだろうな。

読者

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ローレンス・ブロックの本

償いの報酬

償いの報酬

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

「800万の死にざま」でお馴染みのアル中探偵、マット・スカダーのシリーズ最新作。 職務中に自分の撃った銃弾で通りがかりの子供を射殺してしまって、それをきっかけにアル中になり、家庭も仕事も失った元警官のスカダー。 作品とともに歳をとる形にしたために、デビュー作くらいでは40代後半だったのが、今では70半ばになってしまい、AAで禁酒にも取り組んでいるし、愛妻とともに幸せな暮らしを手に入れている。 パーカーのスペンサーシリーズにも言えるのだけど、主人公が安定してしまうとそれはそれであまり面白くなくなってしまう。スペンサーなんかは恋人といちゃいちゃしてるただの暴力親父みたいで、正直、新作が出ると惰性で読んでる感じなんですが、作者のほうが死んでしまった。ブロックのスカダーもこの路線にはまりつつあっただけに新作もどうかな、と思ったのだけど、なんと800万の死にざまの直後くらい、ちょうど禁酒を始めた頃の回想、というある種卑怯なやり口wwさすがに老練な作家で安心して面白く読めました。

約3年前

殺し屋ケラーの帰郷

殺し屋ケラーの帰郷

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

巨匠ブロックは3つのシリーズを持っており、アル中探偵マッド・スカダー、泥棒バーニィ、に続く第3のシリーズがこの殺し屋ケラーもの。アウトローがなんとなく更生しつつ、というのが全てのシリーズ共通でスカダーものなんかはアルコールをやめてまともに生活し出してからがつまらない(笑) ケラーのシリーズも前作の事情で逃亡した主人公が名前を変え、リフォーム業者として更生したところでお終いかと思ったのだが…本作ではサブプライム問題で住宅業界の景気が落ち込み、暇を持て余した主人公が殺し屋稼業に復帰する。 常識人の殺し屋というこのシリーズ、この作家の作品では今、一番面白いかもしれない。

約3年前