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コメント

彼に配られるのは不運なカードばかり。
子供の頃から彼を忌み嫌う両親、彼を裏切り続ける妻、やっとありついたのに真っ先にリストラされた仕事、暗い海風が吹く寂れた故郷と、岩場に危なっかしく立つ先祖代々の荒屋。
中でも一番役立たずなカードは不器量で不器用な自分。

主人公クオイルは、妻が交通事故で亡くなった事件をきっかけに、人生の巻き直しを図るため、故郷であるニューハウンドランド島へ、2人の娘と叔母とともに移住する。
そこにいたのはクセは強いが愛すべき住民たち。
自分を笑えるユーモアと、隣人への優しさがあれば、人生はまだ美しく、チャンスはやってくる。
体の奥から勇気が湧いてくる物語。

読者

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文芸

古書贋作師

古書贋作師

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もちもち

食べ過ぎ、飲み過ぎ、読み過ぎ注意…

ある古書贋作師が無残にも両手首を切断され殺される。 被害者の妹の恋人でやはり贋作師として数年前逮捕された主人公は、今では真っ当に働いているにも関わらず文豪の筆跡で書かれた脅迫状に悩まされ、更にはその事件にも巻き込まれ窮地に陥る…。 物語の始まりからずっと不穏なトーンが続き、真犯人が分かる終盤までなんともモヤモヤした主人公の語りが続く。 主人公自体はとても魅力的で、語り口もユーモア混じりで饒舌。 また彼は贋作というものについて独特の考え方を披露してくれるので、なるほど贋作師は自分の仕事や在り方について、こんなふうに自己肯定感を持つのだと読者まですっかり説得させられそうになる。 しかし贋作師の語りだからいわゆる「騙り」も混じっているのではないかと読者はかなりの緊張を強いられる。 異色のミステリと紹介にある通り、不思議な読後感の残る作品だった。

約2時間前

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真夜中のギャングたち

真夜中のギャングたち

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

柴田元幸さんの翻訳、というだけで手にとってみた。作者は南アフリカ出身の少し尖った感じの作家。別の作品を読んだことがあるがショートショートというか短いものだと1ページ、長くても5ページ程度の作品が特徴的な作家。本作品はタイトルそのままでノワールというか暗黒街の面々を主なテーマにしたショートショートが47編。リアルな物語というよりもどちらかというと幻想的な作風かと。個人的にはファンタジーが苦手なのでいまいち乗れなかったけども…面白い作品だったとは思う。

約12時間前

オーディンの末裔

オーディンの末裔

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

一作目が面白かったドイツのミステリ。評価が高かったみたいでいつの間にか邦訳も三作目まで出ていたのでとりあえず二作目を。ナチスの台頭で職場を追われたユダヤ人の敏腕警官が主人公。ゲルマン人と結婚していたので辛うじて強制収容所送りを免れていた主人公。前作でゲシュタポから連続殺人の捜査に協力を強制され、問題を解決しなければ殺される、解決しても秘密を知ったとして殺される、という状況から辛うじて逃れ、名前を変えて潜伏している。本作では潜伏に力を貸してくれている女医が強制収容所の医者をやっている別居中の夫を殺した容疑でゲシュタポに逮捕されてしまったため容疑を晴らすために奔走する、という話。ミステリとしても良くできているのだが敗戦間近のベルリンの雰囲気が実に良く書けていて素晴らしかった。三作目はついにソ連に占領されたベルリンが舞台のようで、これも早く読みたい。

約12時間前